こんにちは、まさちゃんです。
今日は司法書士試験について、詳しく解説していきます。
司法書士試験について、受験資格や合格率、試験の内容などをまとめて解説していきます。
司法書士試験の受験資格
まずは受験資格について。
受験案内には以下のように記載されています。
この試験は、司法書士法第6条の規定に基づいて行われるものであり、受験資格の制限はなく、誰でも受験することができます。
法務省HPより
こんな感じでして、司法書士試験は受験資格が特にないです。
年齢・性別・学歴・国籍などに関わらず誰でも受験可能なので、しっかり勉強すれば誰にでもチャンスがある資格ですね。
司法書士試験の受験者数
続いて司法書士試験の受験者数についてもみていきましょう。
ここ5年間の受験者数は以下の通りです。
こんな感じでして、司法書士試験は毎年10,000人以上の方が受験する人気資格です。
近年は受験者数の減少が続いていたのですが、令和2年度を底にして最近は増加傾向です。再度人気が高まってきている資格と言えますね。
受験者数については「司法書士試験の受験者数の推移【毎年1万人以上が受験する人気資格】」にまとめているので、気になる方はこちらをどうぞ。
司法書士試験の合格率
司法書士試験の合格率についても気になるところですよね。
こちらも、過去5年分を掲載しました。
例年4〜5%程度ということで、かなり合格率が低いですね。
とはいえここ4年間は5%台の合格率となっており、少しずつですが上昇傾向です。今が狙い目の試験といえそうですね。(それでも難関資格であることに変わりはありませんが…)
司法書士試験の合格率が低い理由や、他の資格との比較などを「司法書士試験の合格率の推移【上昇傾向だけど、それでも5%くらい】」にまとめたので、こちらも参考にしてみてください。
司法書士試験の試験日程
令和5年の司法書士試験の日程は以下の通りです。
もう受付は終了していますので申し込みはできませんが、来年も同じくらいのスケジュール感のはずなので、参考までに。
受験案内の配布 | 令和5年4月3日(月)~ |
申込受付 | 令和5年5月8日(月)~5月19日(金) |
筆記試験 | 令和5年7月2日(日) ・午前の部:9:30~11:30 ・午後の部:13:00~16:00 |
正答・基準点発表 | 令和5年8月14日(月) |
筆記合格発表 | 令和5年10月10日(火) |
口述試験 | 令和5年10月23日(月) |
最終合格発表日 | 令和5年11月10日(金) |
こんな感じで、司法書士試験は「筆記試験」と「口述試験」の2つに分かれており、筆記試験に通過すると口述試験が受けられるという流れ。
口述試験も通過すると、晴れて合格ということになります。
とはいえ口述試験は合格率はほぼ100%となっているため、大事なのは筆記試験ですね。
こちらは7月の上旬に1日がかりで実施されます。
司法書士試験の試験内容
というわけで司法書士試験は筆記試験と口述試験がありますが、口述試験の方はほぼほぼ落ちない試験なので、ここからは筆記試験の内容について説明していきますね。
筆記試験の試験科目
まずはどんな科目が出題されるのかという点ですが、以下になります。
全11科目。科目数はかなり多いですね。
続いてこれらの科目がどのような形で出題されるのかを説明していきます。
司法書士試験の午前の部
先ほども書きましたが司法書士試験には「午前の部」と「午後の部」があるので、まずは午前の部の方から説明していきますね。
司法書士試験の筆記試験午前の部は「択一式」の試験になります。
択一式はその名の通り、5つの選択肢の中から正しいものや誤っているものを選ぶ形式。
司法書士試験の場合は「正しいものの組み合わせ」「誤っているものの組み合わせ」という感じで正解となる選択肢を複数選んで答えるものがほとんどとなっています。
1問あたり3点で合計35問出題されるので、105点満点の試験です。
司法書士試験の午後の部
続いて午後の部ですね。
午前の部と同様に、択一式の問題が35問出題されます。
それに加えて記述式の問題が2問出題され、それらを3時間で解答していく形式となっています。
特に時間が区切られているわけではないので、自分でペース配分を考えつつ解いていく必要があります。
択一式を1時間で解き切って、記述式1問あたり1時間ずつの配分が基本のペース配分ですね。
択一式は1問あたり3点で合計105点満点、記述式は1問35点で合計70点満点の配点となっています。
実際の試験問題なども含め、試験内容の詳細や科目ごとの配点などを「司法書士試験の科目や出題形式【筆記試験は択一式と記述式で、口述試験もある】」にまとめています。参考にしていただければと思います。
司法書士試験の合格基準
司法書士試験の出題内容がわかったところで、果たしてどのくらい得点すれば合格できるのか。
こちらも気になるところかと思います。
司法書士試験に合格するためにはいくつかの基準を満たす必要がありまして、まとめると以下の通りです。
まず、筆記試験の午前の部【択一式】、午後の部【択一式】、午後の部【記述式】それぞれで基準点を満たす必要があります。
参考までに令和5年度の基準点が以下ですね。
こんな感じでして、かなりの高得点が求められていることがわかりますね。
それに加え、全ての合計点でも以下の基準を超えることが求められます。
令和5年度は以下の合格点でした。
というわけで先ほどの3つの基準点を全てギリギリで通過しただけだと、落ちますね。
78点+75点+30.5点=183.5点なので、27.5点分の上乗せが必要ということになります。
ただでさえ基準点が高いところに、さらに上乗せが必要ということで、過酷な合格基準が設けられていることがわかりますね。
絶対に、マグレで合格できる試験ではありません。
この辺りも含め、合格基準については「司法書士試験のボーダー【択一は7割以上必須、記述は5割が目安で上乗せ必要】」の記事で過去の結果などをまとめているので、こちらも参考にしてみてください。
司法書士試験の難易度
司法書士試験の概要については以上ですが、これだけだとどのくらい難しい試験なのかイメージしづらいかと思います。
なので、司法書士試験に合格するまでにどのくらいの勉強時間が必要なのかを説明しますね。
比較しやすいよう、他の資格の勉強時間も載せておきました。
上記の通り、司法書士は試験に合格するまでに3,000時間以上の勉強が必要と言われています。
毎日3時間ずつ勉強し続けたとして、2年半〜3年の期間がかかるので、めちゃ難しい試験だということがわかりますね。
実際に何年も勉強を重ねて合格を勝ち取る人もいます。
それだけ価値のある資格ということですね。
司法書士試験の難易度については「司法書士試験の難易度が高い科目は?【司法試験・土地家屋調査士などとも比較】」でさらに詳しくまとめています。
他の資格と合格率を比較したり、試験に出題される11科目の難易度なども書いているので、よろしければどうぞ。
司法書士試験の予備校
最後に、司法書士試験対策のおすすめ予備校を紹介して、この記事を終わりたいと思います。
詳しくは合格実績や費用、評判などを比較した「司法書士予備校8校をガチ比較【LEC、伊藤塾、Wセミナー、アガルートなど】」も参考にしてみてください。
おすすめ司法書士予備校①伊藤塾
合格実績 | ■2020年 最終合格者のうち59%が伊藤塾受講生 ■2021年 最終合格者のうち56%が伊藤塾受講生 ■2022年 最終合格者のうち60%が伊藤塾受講生 |
費用例 | ■入門講座本科生スタンダードコース 476,000円 ■入門講座本科生ステディコース 499,000円 |
公式サイト | https://www.itojuku.co.jp/shiken/shihoshoshi |
おすすめ司法書士予備校②アガルート
合格実績 | ■2022年 合格率17.8%(全国平均5.2%の3.43倍) |
費用例 | ■入門総合カリキュラム/ライト 217,800円 ※合格したら全額返金制度あり ■入門総合カリキュラム/フル 272,800円 ※合格したら全額返金制度あり |
公式サイト | https://www.agaroot.jp/shoshi/ |
おすすめ司法書士予備校③LEC
合格実績 | ■2011年~2020年 LEC初級コース出身者の一発合格:131名 ■2022年 一発合格者:22名 |
費用例 | ■新15ヶ月合格コース 476,000円 ※別途入学金10,000円 ■新全日制本科コース 669,000円 |
公式サイト | https://www.lec-jp.com/shoshi/ |
というわけで、今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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