司法書士試験の難易度が高い科目は?【司法試験・土地家屋調査士などとも比較】

こんにちは、まさちゃんです。

今日は司法書士試験の難易度について詳しく解説していきます。

この記事で解決できること
  • 司法書士試験の難易度はどのくらいなのか
  • 他の資格との比較も知りたい
  • 出題される科目ごとの難易度も知りたい

司法書士を目指すにあたって、上記のような疑問をお持ちの方も多いかと思います。

詳しく解説していきます。

目次

司法書士試験の勉強時間による難易度比較

まずは司法書士試験の勉強時間から難易度を見ていきましょう。

一般的に、司法書士試験は合格までに3,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。

ざっくりですが、1日あたりの勉強時間から逆算すると、以下の期間がかかりますね。

  • 1日2時間ずつの勉強:4年以上
  • 1日3時間ずつの勉強:2年半〜3年
  • 1日5時間ずつの勉強:1年半〜2年

これだけでも「ひえ〜」って感じですね…

参考までに、他の資格の勉強時間も合わせて紹介します。

  • 司法書士:3,000時間
  • 社労士:1,000時間
  • 行政書士:600〜800時間
  • 宅建士:300〜400時間
  • 税理士:2,000〜2,500時間
  • 司法試験:4,000時間以上

司法書士は、行政書士や社労士よりは難易度が高く、司法試験よりは難易度が低いということがわかります。

税理士については勉強時間的には司法書士よりも短い期間となっていますが、正直難易度はどっこいどっこいな感じですね。税理士の方が難しいという人もいます。

司法書士試験の合格率による難易度比較

続いて司法書士試験の難易度を合格率の面から見てみます。

他の資格も含めた合格率を以下にまとめました。

  • 司法書士:4〜5%前後
  • 社労士:5〜10%程度
  • 行政書士:10〜15%程度
  • 中小企業診断士:3〜8%程度
  • 弁理士:6〜10%程度
  • 税理士:15〜20%程度
  • 司法試験:30〜40%程度

こんな感じでして、難関資格と言われる上記の試験はどれも合格率が低いですね。

司法試験についてはその前段階で受験する「予備試験」の合格率が4%前後なので、実質の合格率は司法書士試験よりも低いですね。

司法書士試験の合格率が低い理由としては以下の3つが挙げられるかと思います。

  • 受験資格がないので、準備不足の受験生も受験する
  • そもそも合格基準が厳しい
  • 出題される科目数が多い

この辺りも含めて、司法書士試験の合格率の推移や、合格率が低い理由については「司法書士試験の合格率の推移【上昇傾向だけど、それでも5%くらい】」の記事にまとめているので、参考にしていただければと思います。

司法書士と行政書士の難易度比較

上で比較した通りですが、行政書士との比較については気になる方が多いかと思うので、個別にまとめておきます。

同じ法律系の資格なので、行政書士から司法書士へのステップアップを狙う人に参考にしていただければと思います。

  • 司法書士勉強時間:3,000時間
  • 行政書士勉強時間:600〜800時間
  • 司法書士合格率:4%〜5%前後
  • 行政書士合格率:10%〜15%程度

こんな感じでして、司法書士と行政書士の間にはかなりの難易度の差があります。

勉強時間は4〜5倍くらい、合格率も2〜3倍くらいの違いがありますね。

行政書士の試験に合格したからといって、ちょっと頑張れば司法書士にも合格できるというわけではないということがわかりますね。

とはいえ試験科目の被りもあるので、勉強が苦手な方は行政書士の資格を先に取得してから司法書士試験を狙うという作戦もありですね。

行政書士も難しい資格なので、1つ資格を取ることで自信や勉強の体力などが身につきますよ。

司法書士と土地家屋調査士の難易度比較

続いて土地家屋調査士との比較もしていきます。

どちらの資格も登記を扱うという点で共通点があり、とても相性がいいのでダブルライセンスを目指す方もいらっしゃるかと思います。

  • 司法書士勉強時間:3,000時間
  • 土地家屋調査士勉強時間:1,000時間
  • 司法書士合格率:4%〜5%前後
  • 土地家屋調査士合格率:10%前後

この2資格だと、圧倒的に司法書士の方が難しいですね。

勉強時間は3倍、合格率も2倍以上の差があります。

司法書士と司法試験の難易度比較

司法試験との比較もまとめておきますね。

  • 司法書士勉強時間:3,000時間
  • 司法試験勉強時間:4,000時間以上
  • 司法書士合格率:4%〜5%前後
  • 司法試験合格率:30〜40%程度

司法試験は法律系の国家資格の中で最難関の資格なので、難易度としては当然司法試験の方が高いですね。

勉強時間で見ても、1,000時間以上の差があります。

合格率については先ほども書きましたが、司法試験は受験資格を得るために以下のどちらかが必要になります。

  • 法科大学院を卒業する
  • 予備試験に合格する

このうち予備試験は合格率が4%前後ととても低いです。

なので司法試験と司法書士を比較すると、合格率的にも司法試験の方が難関です。

とはいえどちらも3,000時間以上という過酷な勉強期間を乗り切る必要があるので、価値のある資格と言えますね。

司法書士試験の科目別の難易度

司法書士試験に出題される科目は全部で11科目あります。

この科目ごとでも難易度に差があるので、その辺りも説明していきますね。

まず、全11科目が以下です。

  • 憲法
  • 民法
  • 刑法
  • 商法・会社法
  • 民事訴訟法
  • 民事保全法
  • 民事執行法
  • 司法書士法
  • 供託法
  • 不動産登記法
  • 商業登記法

この中で「民法」「商法・会社法」「不動産登記法」「商業登記法」の4つは司法書士試験の主要4科目と呼ばれていて、出題数も多く、択一式の76%程度がこの4科目からの出題となっています。

「不動産登記法」「商業登記法」は記述式でも出題があるので、深い理解が問われる科目ですね。

最難関は「民法」でして、範囲が広く、出題される問題もかなり細かい知識を問われる内容となっていて、かなり対策しづらいです。

続いて難しいのは「不動産登記法」「商業登記法」で、その次くらいに「商法・会社法」といった感じです。

この4科目の勉強を早めにスタートし、ある程度仕上がったらその他のマイナー科目に手をつけていくのが基本の学習順序ですね。

ちなみに合格基準については「司法書士試験のボーダー【択一は7割以上必須、記述は5割が目安で上乗せ必要】」の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしていただければと思います。

独学で合格を狙う場合の難易度

最後に、独学で合格を目指す場合の難易度についてもお伝えしておきます。

ここまで読んでいただいてお分かりの通り、「独学で合格を目指すのはかなり難易度が高い」と言えます。

その理由は以下ですね。

  • 3,000時間という勉強時間を耐え切るのが難しい
  • 質問したいときに質問できないのはつらい
  • 試験の情報収集が、独学だときつい

司法書士試験は勉強時間が3,000時間以上必要と言われていて、この時間を誰の力も借りずに1人で耐え切るのは正直しんどいです。

また、細かい知識が問われる科目もあるので、どうしても参考書だけでは理解しきるのが難しい部分があります。そんなときに誰にも質問できないのは、どう考えても不利ですね。

実際に予備校の実績を見てみると、予備校組が有利であることがわかるかと思います。

伊藤塾の司法書士試験の合格実績
  • ■2020年
    最終合格者のうち59%が伊藤塾受講生
  • ■2021年
    最終合格者のうち56%が伊藤塾受講生
  • ■2022年
    最終合格者のうち60%が伊藤塾受講生

司法書士試験で圧倒的な実績を誇る伊藤塾の実績だけで上記の感じです。

他の予備校からの合格者も合わせたら、かなりの割合が予備校出身者であることがわかりますね。

というわけで司法書士試験に本気で合格したいなら、予備校の講座を受講するのが圧倒的におすすめです。

司法書士試験の予備校については「司法書士予備校8校をガチ比較【LEC、伊藤塾、Wセミナー、アガルートなど】」の記事で実績や費用、評判などを詳しく比較しているので、参考にしていただければと思います。

今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。

司法書士関係の記事

司法書士予備校の記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次