一級建築士になるには?仕事内容・年収・試験内容から合格方法までガチ解説【2025年最新】

一級建築士に興味があるけど、実際どんな仕事なの?年収はどのくらい稼げるの?試験は本当に難しい?どのくらい勉強すれば合格できるの?独学でも大丈夫?将来性はあるの?

こういった疑問を解消していきます!

目次

一級建築士とは?

一級建築士の役割

一級建築士は、建築物の設計や工事監理を行う建築分野の最高峰の国家資格です。

あらゆる建築物(住宅、オフィスビル、学校、病院、商業施設など)の設計・監理ができる唯一の資格で、建築業界では絶対的な地位を持っています。

人の生命に関わる建築物の安全性を確保し、快適で美しい空間を創造する、社会にとって欠かせない専門家です。

主な仕事内容

設計業務

建築主の要望をヒアリングし、法規制や予算、敷地条件を考慮して建築物の設計図を作成します。デザイン性と機能性、安全性を兼ね備えた設計が求められます。

工事監理業務

設計図通りに工事が進んでいるかを現場でチェックし、品質や安全性を確保します。施工業者との打ち合わせや、工事の進捗管理も重要な業務です。

確認申請・許可申請業務

建築確認申請書の作成・提出や、各種許可申請手続きを行います。建築基準法などの法規制に精通している必要があります。

コンサルティング業務

建築に関する専門的なアドバイスや技術指導を行います。企業の建築部門や行政機関でのコンサルティング業務もあります。

二級建築士との違い

項目一級建築士二級建築士
設計可能な建物制限なし(すべての建築物)制限あり(小規模建築物のみ)
具体例超高層ビル、大型商業施設、病院など戸建住宅、小規模店舗など
合格率約8-10%約20-25%
社会的地位最高峰高い
年収年収500-1000万円以上400-600万円

一級建築士は設計できる建築物に制限がないため、活躍の場が圧倒的に広く、社会的地位・年収ともに二級建築士を上回ります。

年収・将来性

どのくらい稼げるの?

会社員として働く場合:年収500-1000万円以上

大手ゼネコンで働く場合

  • 年収700-1000万円程度
  • スーパーゼネコンでは1000万円以上も可能
  • 安定した収入と充実した福利厚生

設計事務所で働く場合

  • 年収500-700万円程度
  • 創造性を活かした仕事ができる
  • プロジェクトの規模により年収に幅がある

ハウスメーカーで働く場合

  • 年収550-750万円程度
  • 住宅設計のスペシャリストとして活躍
  • 営業との連携が重要

独立開業する場合:年収300万円-2000万円以上

独立すると収入の幅が非常に広くなります。実力と営業力次第で高収入も夢ではありません。

  • 小規模事務所(個人+アシスタント): 年収300-600万円
  • 中規模事務所(5-10名): 年収800-1200万円
  • 大規模事務所(10名以上): 年収1500万円以上

年収をアップさせる方法

  1. 大手企業への転職
    • スーパーゼネコンや大手設計事務所を目指す
    • 管理職ポジションでの採用
  2. 専門分野の確立
    • 構造設計一級建築士・設備設計一級建築士の取得
    • 特定分野(病院、学校、商業施設など)のスペシャリスト
  3. 独立開業
    • 実務経験を積んで人脈を構築
    • 営業力とデザイン力を磨く

将来性はどう?

結論:めちゃくちゃ将来性があります!

理由は「一級建築士の需要が増えるから」です。

なぜ需要が増えるの?

建物の老朽化対応

  • 高度経済成長期に建設された建物の建て替え・改修需要が急増
  • インフラの更新需要も継続的に発生

都市再開発の進展

  • 東京をはじめとする大都市圏での再開発プロジェクトが活発
  • 地方都市でもコンパクトシティ化に伴う開発需要

新技術への対応

  • 脱炭素社会に向けた省エネ建築の設計需要
  • IoT・AIを活用したスマートビルディングの普及

災害対策の重要性

  • 耐震改修、防災建築の需要増加
  • BCP(事業継続計画)に対応した建築設計

建築業界の人手不足

  • 建築士の高齢化が進行中
  • 若手建築士の需要が高まっている

AI時代も生き残れる?

結論:生き残れます!

むしろ今より活躍できるようになります。

一級建築士は、確実に将来性のある職業です。

なぜならAIが発達しても、建築には「人にしかできないこと」がたくさんあるからです。

  • お客さんの気持ちや要望を理解すること
  • 地域の文化や環境に合った美しいデザインを考えること
  • 現場で起こる予想外の問題を臨機応変に解決すること

AIは計算や図面作成などの作業を手伝ってくれるので、建築士はより創造的で重要な仕事に集中できるようになります。つまり、AIは「敵」ではなく「最強のパートナー」になるということ。

人が住む限り建物は必要で、古い建物の建て替えや災害対策もこれからどんどん増えていきます。今後10-20年間は、一級建築士の仕事がなくなる心配は全くありません。

試験の基本情報

受験資格

受験資格は以下の通りです。(公益財団法人建築技術教育普及センターHPより)

  1. 大学・短大・高専・専修学校等で指定科目を修めて卒業した者
  2. 二級建築士
  3. 建築設備士
  4. その他国土交通大臣が特に認める者

試験概要

項目内容
試験日程学科:7月第4日曜日
設計製図:10月第2日曜日
試験時間学科:6時間30分
設計製図:6時間30分
受験料17,000円
試験会場全国47都道府県
実施機関公益財団法人建築技術教育普及センター

学科試験の出題内容

科目問題数
学科I(計画)20問
学科II(環境・設備)20問
学科III(法規)30問
学科IV(構造)30問
学科V(施工)25問

合計125問、すべて4択のマークシート方式です。

設計製図試験の出題内容

  • 課題は毎年7月に公表
  • 6時間30分で設計図書を作成
  • ランクI(合格)〜ランクIV(不合格)の4段階評価

どのくらい難しいの?

最新の試験結果(令和6年度)

項目学科試験設計製図試験
受験者数28,067人11,306人
合格者数6,531人3,010人
合格率23.3%26.6%

過去5年間の合格率推移

年度学科合格率製図合格率総合合格率
令和6年度23.3%26.6%8.8%
令和5年度16.2%33.2%9.9%
令和4年度21.0%33.0%9.9%
令和3年度15.2%35.9%9.9%
令和2年度20.7%34.4%10.6%

総合合格率は約8-10%で推移しており、非常に難易度の高い試験です。

どのくらい勉強が必要?

目安:1,000-1,500時間

内訳は以下の通り。

学科試験:700-1,000時間
設計製図試験:300-500時間

ちょっと膨大すぎてイメージが湧きづらいかと思うので、具体的なペース配分を紹介しますね。

1年間で合格を目指す場合

  • 平日:2-3時間
  • 休日:5-6時間
  • 合計:週20時間程度

2年間で合格を目指す場合

  • 平日:1-2時間
  • 休日:3-4時間
  • 合計:週10時間程度

効率的な合格方法

結論:予備校・通信講座を使いましょう

一級建築士は総合合格率8-10%の超難関試験です。独学での合格は不可能ではありませんが、予備校・通信講座の利用を強く推奨します。

予備校がおすすめな理由は以下です。

時間を無駄にしないで済む
どこが試験に出やすいか、どの順番で勉強すれば効率的か、ということに悩んで時間を使ってしまうのは、もったいないです。予備校ならカリキュラムに沿って進めていくだけでいいので、純粋に勉強だけに時間を使えます。

最新情報がもらえる
法律は毎年少しずつ変わるので、最新の情報を入手することが重要です。法改正があった部分からは出題される可能性が高いですからね。予備校なら最新情報も教えてもらえます。

分からないことをすぐ聞ける
独学だと、わからないことが発生したときに自分で調べて解消しないといけません。それが結構時間がかかって大変。予備校なら質問できるので、つまづいてもすぐに解決できます。

設計製図の指導が受けられる
独学では最も困難なのが製図試験です。図面の描き方、エスキス(計画)の進め方、時間配分など、実践的な技術を身につけるには講師の指導が不可欠です。

挫折しにくい
1,000時間以上の勉強を一人でやり抜くのは相当大変です。予備校なら学習スケジュールを管理してくれるので、モチベーションを維持しやすくなります。

どの予備校を選べばいい?

予備校選びで重要なのは以下の5つです。

  1. 合格実績はどうか(合格者数・合格率)
  2. 教材は分かりやすいか(テキスト・講義の質)
  3. サポート体制は充実しているか(質問対応等)
  4. 料金は予算に合うか
  5. 製図指導は充実しているか(対面指導・個別添削の有無)

詳しい予備校比較については、以下で徹底的に分析しています。

一級建築士予備校おすすめ5選をガチ比較【合格実績・費用・評判を徹底調査】

よくある質問

Q1: 働きながらでも合格できる?

可能です!

多くの合格者が働きながら合格しています。

働きながら合格するコツ

  • 毎日の学習習慣:1日2-3時間を継続
  • スキマ時間の活用:通勤時間、昼休みを有効活用
  • 予備校の活用:効率的なカリキュラムで時短学習
  • 計画的な学習:長期的なスケジュール管理

令和6年度の合格者の平均年齢は29歳で、働き盛りの世代が多く合格しています。

Q2: 独学でも合格できる?

困難ですが、不可能ではありません。

ですが先ほども説明した通り、以下の理由で予備校の方がおすすめですね。

時間を無駄にしないで済む
最新情報がもらえる
分からないことをすぐ聞ける
設計製図の指導が受けられる
挫折しにくい

予算に余裕があるなら、予備校の利用を強く推奨します。

Q3: 年収1000万円は現実的?

可能ですが、相当頑張る必要があります。

1000万円を目指すなら

  • 大手ゼネコンで管理職を目指す
  • 独立開業して成功する
  • 豊富な実務経験と人脈を作る
  • 営業力・コミュニケーション能力を磨く

現実的には、まず会社員として500-800万円の安定収入を得て、経験と人脈を築いてから独立や転職を検討するのが堅実です。

一級建築士は将来性抜群の資格なので、しっかりとした計画があれば1000万円も十分に狙える職業です。

まとめ

一級建築士はこんな資格

項目評価理由
将来性建築需要は継続的
収入年収500-1000万円以上、独立で2000万円以上も可能
難易度合格率8-10%の超難関だが価値は絶大
社会的地位建築分野の最高峰資格、社会的信用は抜群

こんな人におすすめ

  • 建築・デザインに情熱がある人:創造性を活かせる仕事
  • 責任感が強い人:人命に関わる重要な職業
  • 長期的な視点を持てる人:資格取得まで1-2年の継続学習
  • 高収入を目指したい人:平均年収が高く、独立も目指せる
  • 安定した将来性を求める人:AI時代でも需要が継続

最後に

一級建築士は、建築分野における最高峰の国家資格です。合格率8-10%という狭き門ですが、それだけに取得できれば大きな価値があります。

建築物を通じて社会に貢献し、自分の創造性を形にできる素晴らしい職業です。高い年収と安定した将来性も魅力の一つです。

そして効率的な合格を目指すなら、予備校選びが重要です。実績豊富な予備校なら、最短距離で合格まで導いてくれます。

一級建築士予備校おすすめ5選をガチ比較【合格実績・費用・評判を徹底調査】

あなたの一級建築士合格を心から応援しています!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次