- 税理士の予備校を探しているけど、いっぱいありすぎてどこがいいのかよくわからない…
- 費用や合格実績が一覧でまとめられている記事があれば比較しやすいのになぁ…
- 実際に受講した先輩たちの評判・口コミも気になるなぁ…
いつも当ブログ(masablog)をご覧いただきありがとうございます。資格についての情報を発信しているブログになりますので、参考にしていただけましたら幸いです。
さて、今回は「税理士の予備校比較」の記事になります。
税理士の予備校5校を、費用や実績、評判・口コミなどいくつかの視点から比較。比較項目ごとにおすすめの予備校を紹介していきます。
それでは早速、内容に入っていきますね!
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法に対応!
- 1科目10万円台前半のリーズナブルな料金設定!
税理士の予備校おすすめランキング
税理士予備校のおすすめをランキング形式で紹介します。
合格実績や講座料金、評判などは後ほど詳しく説明しますので、まずはサラッと見ていただければと思います。
1位 資格の大原
1位は資格の大原。
圧倒的な合格実績を誇る、税理士予備校の定番ですね。
大原の特徴
- 毎年合格者全体の半数以上が大原出身という実績
- 図表が豊富でわかりやすいと評判のテキスト
- 講師の質や、サポート面なども文句なし
- マイナー科目の酒税法・事業税法・住民税法まで11科目に対応
合格実績が圧倒的
大原は2023年度の税理士試験で、官報合格者320名を輩出しました。
たくさんの税理士試験予備校がある中で、この実績は素晴らしいとしか言いようがないですね。
評判の良い講師が揃っている
この実績が出せる理由としては、評判の良い講師が揃っていることがまず挙げられますね。
公式サイトの「合格者の声」には、講師へのたくさんの感謝のメッセージが寄せられていました。
大原は専門学校も運営しているので、「予備校の講師」というよりは「学校の先生」のような、生徒想いの熱くて優しい講師が揃っていると言えるでしょう。
講座費用が高い点がネック
上記の通り実績も評判も素晴らしい大原ですが、ネックとなる点を1つ挙げるとすれば「費用の高さ」ですね。
税理士予備校の費用相場は5科目で80万円くらいですが、大原は100万円近くになります。
合格して税理士として活躍し始めればすぐに元が取れる金額でもあるので、将来への投資と考えればコスパはいいですね。
また、大原はマイナー科目も含め、全11科目に対応しています。
こういった科目を受験予定の方は、大原がおすすめですね。
2位 スタディング
2位はWeb通信専門の予備校、スタディング。
高い合格実績と圧倒的低価格が魅力の予備校ですね。
スタディングの特徴
- 費用は相場の4分の1程度とコスパ抜群
- 多数の合格体験記が公式サイトに掲載
- スマホ1台でスキマ時間を活用して学習できる
- 人気の6科目に対応
費用が安い
まず費用面ですが、最も安い「ミニマムパック」は5科目で20万円ちょっという料金設定。
高いコースでも5科目合計で35万円弱となっています。
合格実績も高い
これだけ安いと講座の内容が薄いのではないかと心配になってしまうかと思いますが、スタディングはしっかり合格実績も上げています。
公式サイトには令和5年度の合格体験記が488名分も掲載されていました。
安いだけでなく、しっかり合格できるレベルの講座内容になっていることがわかりますね。
スマホ1台でスキマ時間に勉強できる
また、スタディングはWeb通信の予備校のため、基本的に講義動画をスマホで視聴して学習を進めていく形態です。
問題演習もスマホでできるので、スキマ時間を有効活用して勉強時間を確保することができますね。
公式サイトから無料お試し受講ができるので、受講を検討している方は講師との相性確認も兼ねて一度試してみるといいですよ。
科目は簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法の6科目に対応しています。
3位 クレアール
3位はWeb通信専門の予備校、クレアール。
非常識合格法という独自の時短学習法が特徴の予備校です。
クレアールの特徴
- 非常識合格法という独自の時短学習法
- スマホ1台でスキマ時間を活用して学習できる
- 講座費用が安め
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法の5科目に対応
非常識合格法
非常識合格法というのは、合格に必要な論点だけに絞って効率よく合格を目指すというコンセプトの、クレアール独自の学習法です。
税理士試験に合格することだけを考えたら、満点を目指す必要はないですよね。確実に得点すべき問題を落とさないことが大事です。
もちろん講義も同じコンセプトで作られているので、短期間で合格レベルの実力を身につけることができます。
費用は安め
講座費用としてはスタンダードな内容の「レギュラーコース」で1科目あたり20万円前後という定価です。
ですが毎月大きな割引を実施しているので、5科目合計で大体60万円台で受講できます。
対応科目が少ないのがデメリット
科目は簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法の5科目に対応しています。
効率よく合格を目指すのがコンセプトのクレアールなだけあって、必要最低限の科目しか用意されていないですね。
選択必須科目である所得税法がなかったり、難易度がやさしめな国税徴収法もないので、この点はデメリットかと思います。
4位 資格の学校TAC
4位は資格予備校の定番、TAC。
全国に教室を展開している、知名度抜群の定番予備校ですね。
TACの特徴
- 過去12年で3,677名の合格者を輩出
- 講師の満足度95.5%
- 全国に教室展開している
- マイナー科目の酒税法・事業税法・住民税法まで11科目に対応
合格実績が高い
TACは2022年の税理士試験で289名の官報合格者を輩出。2021年は248名、2020年は255名、2019年は289名と、毎年多くの合格者を出しています。
大手の予備校なだけあって、実績もさすがですね。
講師の満足度が高い
上記の通りの高い合格実績を出せる理由としては、「評判の良い講師による質の高い講義」が挙げられますね。
大原同様、TACも公式サイトで多くの合格者の声を掲載していますが、その中に講師に対する感謝の声がたくさんありました。
高い指導力と丁寧なサポートが受講生の心をがっちり掴んでいるようです。
費用は相場通り
続いて講座料金についてですが、TACの税理士講座は単科だと1科目あたり10万円台後半から20万円台ほどの金額です。
複数科目がセットになったパックコースだと、1科目あたり10万円台前半くらいといったところ。
5科目受講すると合計80万円弱くらいなので、相場通りの料金設定となっています。
受講するコースやスタート時期によっても料金が変わるので、詳しくは公式サイトで確認してみてください。
大原同様、11科目全てに対応しています。
5位 LEC東京リーガルマインド
5位はこちらも全国に教室を出している大手予備校、LEC東京リーガルマインドです。
LECの特徴
- 的中実績が高い答練・模試
- 講座費用が安め
- 全国に教室展開している
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・消費税法の5科目に対応
的中実績が高い答練・模試
LECは本試験での的中実績の情報を公式サイトで掲載しています。
模試や答練で出題された問題の中から、本試験で同じ論点の問題が多く出題されたとのこと。
「合格者数」などは公表されていないため少し不安ですが、しっかり本試験で問われる分野を的中させているというのはさすがですね。
費用は安め
費用については1科目あたり10万円前後といったところ。
5科目で60万円前後に抑えられるので、相場よりもかなり安い料金で対策が可能です。
大手の予備校で受講したいけど、料金はなるべく抑えたい…という方におすすめですね。
簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・消費税法の5科目に対応しています。
おすすめランキングトップ5
1位 資格の大原 | 公式サイト https://www.o-hara.jp/ |
2位 スタディング | 公式サイト https://studying.jp/zeirishi/ |
3位 クレアール | 公式サイト https://www.crear-ac.co.jp/tax/ |
4位 資格の学校TAC | 公式サイト https://www.tac-school.co.jp/kouza_zeiri.html |
5位 LEC東京リーガルマインド | 公式サイト https://www.lec-jp.com/zeirishi/ |
6位 ネットスクール(アガルート)
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法に対応。
- 単科受講だと10万円台前半の料金設定。安い科目は10万円を切る。
- 5科目受講したときの受講料は60万円くらいが目安。
- Web上で生講義を受講するか、収録した講義を視聴する形式で学習を進めていく。
- 合格実績の更新が令和元年度で止まっているのが不安。
- 口コミなどもほとんどない。
7位 東京CPA会計学院
- 簿記論・財務諸表論・所得税・法人税法・相続税法・消費税法の6科目。
- 公認会計士予備校として有名なCPA会計学院の税理士講座。
- 通学形式とWeb通信があり、1科目あたりの受講料は20万円台ほど。
- 税理士試験の実績は公表されていない。
- 試験の合格はあくまでも通過点と考え、合格後のことも見据えて指導するのが特徴。
8位 資格試験のFIN
- 簿記論・財務諸表論・消費税法の3科目のみ。
- 費用は安く、3科目セット受講で10万円台前半。
- 講義動画を視聴して学習を進めていく形式で、答練は添削がついている。
- 受講相談や質問はメールでできる。
- ネットスクール同様、こちらも口コミなどがほとんどない。
- 公式サイトに合格者の声が数名掲載されているのみ。
9位 資格スクール大栄
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法の5科目。
- 受講料は申し込み時期や校舎によって異なる可能性があるとのことで、公式サイトには掲載なし。校舎で確認する必要がある。
- 他の予備校と比較すると若干高めの料金設定となっている。
- あまり受講生が多くないためか、口コミがほとんどない。
- そして合格実績も公表されていない。
税理士の予備校を対応科目で比較!
さて、おすすめ予備校の紹介が終わったところで、ここから本題の予備校比較に入っていきます。上記ランキングのトップ5の予備校について、詳しく比較していきましょう。
まずは各予備校の対応科目についてです。
税理士試験は11科目のうちの5科目に合格することで最終的な合格となりますが、予備校によっては科目を絞って講座開講しているところもあるので、その辺りを見ていきましょう。
対応科目一覧
TAC | 11科目全てに対応 簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・相続税法・酒税法・消費税法・固定資産税・事業税・住民税・国税徴収法 |
大原 | 11科目全てに対応 簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・相続税法・酒税法・消費税法・固定資産税・事業税・住民税・国税徴収法 |
LEC | 5科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・消費税法 |
スタディング | 6科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法 |
クレアール | 5科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法 |
大原とTACが11科目に対応
マイナー科目の合格を狙いたい方は、この2校のうちのどちらかを選ぶといいでしょう。
スタディングは6科目
スタディングは科目を絞って6科目のみの開講となっています。
必須科目の簿記論と財務諸表論はもちろん対応可能。
税理士試験の合格に必要な条件は満たせるので、問題ないですね。
LECとクレアールは最小5科目
クレアールについては最小の努力で合格を目指すのがコンセプトなので、科目数も最小の5科目のみの開講です。
この5科目だけでも官報合格を目指せるので、問題ないですね。
LECも5科目のみです。クレアールとの違いは所得税法か相続税法か、という点のみです。
税理士の予備校を費用・料金で比較!
続いて講座費用を比較していきましょう。
費用・料金一覧
全てではありませんが、以下にいくつか講座料金をまとめたのでご覧ください。
(※TACは現在、速修コースのみを販売している科目があります。これだと他の予備校との比較がしづらいので、以前販売していたコースの料金を掲載している部分があります。)
TAC | ■基礎マスター+上級コース「簿記論」 235,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「財務諸表論」 235,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■ベーシックコース「法人税法」 245,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■ベーシックコース「所得税法」 245,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「相続税法」 255,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「消費税法」 160,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「固定資産税」 160,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「事業税」 160,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「国税徴収法」 160,000円〜 ※別途入会金10,000円 |
大原 | ■初学者一発合格コース 簿記論 225,000円 ■初学者一発合格コース 財務諸表論 225,000円 ■初学者一発合格コース 所得税法 248,000円 ■初学者一発合格コース 法人税法 248,000円 ■初学者一発合格コース 相続税法 248,000円 ■初学者一発合格コース 消費税法 152,000円 ■初学者一発合格コース 国税徴収法 152,000円 ■初学者一発合格コース 住民税 152,000円 ■初学者一発合格コース 事業税 152,000円 ■初学者一発合格コース 固定資産税 152,000円 ■簿記・財表初学者一発合格パック 383,000円 |
LEC | ■簿記論パーフェクトコース 136,400円 ■財務諸表論パーフェクトコース 136,400円 ■法人税法パーフェクトコース 136,400円 ■所得税法パーフェクトコース 136,400円 ■消費税法パーフェクトコース 110,000円 |
スタディング | ■簿財2科目セット ・ミニマムパック:59,800円 ・アドバンスパック:74,800円 ・コンプリートパック:109,800円 ■法人税法 ・ミニマムパック:49,800円 ・アドバンスパック:63,800円 ■消費税法 ・ミニマムパック:49,800円 ・アドバンスパック:63,800円 ■相続税法 ・ミニマムパック:49,800円 ・アドバンスパック:63,800円 ■国税徴収法 ・ミニマムパック:49,800円 ・アドバンスパック:63,800円 |
クレアール | ■簿財アドバンス レギュラーコース 255,000円 ■簿記論 レギュラーコース 196,000円 ■財務諸表論 レギュラーコース 196,000円 ■法人税法 レギュラーコース 237,000円 ■相続税法 レギュラーコース 202,000円 ■消費税法 レギュラーコース 143,000円 |
こんな感じですね。
この他にも複数科目をセットで受講できる講座なども各予備校開講しています。
5科目受講するのにかかる費用
その辺りも踏まえて5科目分を受講するのに必要な金額は以下くらいですね。
- TAC:80万円弱
- 大原:100万円前後
- LEC:60万円前後
- スタディング:35万円弱
- クレアール:60万円台
スタート時期や受講するコースによって変わってきますが、スタンダードなコースだと上記くらいの金額です。
安さで選ぶならスタディング一択
やはり料金で比較すると、スタディングの安さが際立っていますね。安さで選ぶならスタディングの一択になります。
それからクレアールについては、一般価格からかなり大幅な割引を毎月実施しています。1ヶ月ごとに少しずつ割引額が少なくなっていくので、申し込むのであればなるべく早めに申し込むことで費用を抑えることができます。上記の60万円という目安金額は、この割引を含んだ金額なので、参考にしていただければと思います。
その他にも時期によって「早期申込割引」や「受講生応援キャンペーン」などの割引を実施しているところもありますし、「再受講割引」などの制度もあるので、詳しくは公式サイトでチェックしてみてください。
税理士の予備校を合格実績で比較!
続いて税理士試験の合格実績について比較していきましょう。
合格実績一覧
各予備校の公式サイトに掲載されていた実績を以下にまとめました。
TAC | ■2021年度 官報合格者248名 ■2022年度 官報合格者289名 ■2011年〜2022年度 累計官報合格者3,677名 |
大原 | ■2021年度 官報合格者294名(全体合格者585名中) 合格占有率50.2% ■2022年度 官報合格者310名(全体合格者620名中) 合格占有率50.0% ■2023年度 官報合格者320名(全体合格者600名中) 合格占有率53.3% |
LEC | ■2017年〜2022年度 合格体験記27名掲載 |
スタディング | ■令和4年度 合格体験記253名掲載 ■令和5年度 合格体験記488名掲載 |
クレアール | ■令和4年度 合格体験記22名掲載 |
実績で選ぶなら大原
合格者の数で見ると、大原、TAC、スタディングが200名超えの数字を出しており、すごいですね。
特に大原は合格者全体の半数以上を占める合格者を輩出しているということで、実績で選ぶなら大原ですね。
スタディングの数字は注意が必要
スタディングは官報合格者の数ではなく、科目合格の方の体験記も掲載していることから、実際に官報合格まで辿り着いた方がどの程度いるかは不明です。
その点は大原やTACの方が信頼度が高い数字と言えるでしょう。
とはいえ先ほどの費用面と合わせ技で見ると、スタディングもコスパが良いですね。
税理士の予備校を評判・口コミで比較!
最後に税理士予備校の評判や口コミを紹介していきます。
TACの評判・口コミ
講義の内容もとても分かりやすくて、教室に通えないときも通信で同じように講義を受けられたことはとても良かったです。細かい論点や学習方法についてなどたくさん質問をしましたが、どれも丁寧に答えてくださって不安な点を解消して試験に臨めたと思います。
TAC「合格者の声」より
丁寧で分かりやすく、かつ論点を重要度毎に整理して講義をして下さったので、着実に力がついていったものと思います。また、一般的な理論の覚え方についても講義されていて、とても勉強になりました。
TAC「合格者の声」より
毎回講義が楽しくて仕方なく、3時間があっという間でした。試験前最後の講義でも心に響く、熱いメッセージで簿記論絶対に合格するという気持ちがさらに強まりました!
TAC「合格者の声」より
通信講座で受講していたため不安もありましたが、分かりやすい講義でポイントを強調して説明していただけるおかげで効率よく学習を進めることができました。
TAC「合格者の声」より
大原の評判・口コミ
講義で分からなかったことを頻繁に質問してしまいましたが、先生方は、一つ一つ分からないことを熱心に教えて下さいました!
大原「喜びの声」より
基礎論点から応用論点まで、自分だといくら考えても納得できない、理解できない箇所を非常に丁寧かつ分かりやすく教えて頂いたおかげで、消費税法に合格出来ました。
大原「喜びの声」より
勉強時間を確保できず、学習にかなり遅れをとった時期もありましたが、そのような際にも親身に相談に乗ってくださり大変助かりました。
大原「喜びの声」より
何度も何度も何度も合格できないんじゃないか不安になっていた、そんな自分でも先生方からの諦めなければ絶対合格出来る!という強い励ましを信じたおかげで簿記論に合格することが出来ました!!
大原「喜びの声」より
LECの評判・口コミ
講師陣が非常に充実していると思いました。いずれの講師も指導力が高く、私のような素人でも講義について行く事ができました。税法で特に感じたことですが、理論を単純に暗記するだけではなく、「理解」することを重視しており、原文を参照しながら税法独特の言い回しなどをジックリと教えて頂きました。
LEC「合格体験記」より
基礎期の授業では、各単元ごとに強弱をつけて授業を進められていたので、難解な論点に時間をあまり割くことなく、重要な論点に時間をかけて復習をすることが出来ました。直前答練では、時間を掛けて取り組むべき問題、深入りしない問題、問題の解く順番等を教えて頂けたのが特によかったと思います。
LEC「合格体験記」より
テキストの体系がとても秀逸だと思います。「初見学習がしやすいテキスト」と「後から復習しやすいテキスト」は別物だと思うのですが、LECのテキストは双方のバランスがかなり良いと思います。
LEC「合格体験記」より
教材については、各条文の説明や計算フォームの説明などテキスト全体において、理解しやすいように図解での説明もあり、読みやすくて わかりやすいテキストだと思います。また、重要な箇所や わかりにくい箇所などに、アドバイスや補足説明などが書いてあり、理解を深めるのに役立ちました。
LEC「合格体験記」より
スタディングの評判・口コミ
スタディングの、特に理論暗記ツール・マイノート機能がありがたかったです。
理論暗記ツールの文言をマイノートにコピーし、全文を赤塗りにして暗記に励むことで、通勤時間やお昼などの隙間時間を有効活用することができました。
スタディング「合格者の声」より
細切れの講義動画と理論暗記ツールのおかげで通勤時間やお昼休みを有効に活用できました。
仕事で疲れていても、さっと取り掛かれる手軽さがよく細切れ勉強を重ねられます。
紙とノートを用意しなくてもいい、スマホ一台で取り掛かれるという点が最大の利点でした。
スタディング「合格者の声」より
中村先生の語り口が面白く、他の教材と比べても特に財務諸表論の理論の理解がしやすかったです。
直前対策では過去問の詳しい解説(特に問題の取捨選択と回答時間)が参考になりました。
スタディング「合格者の声」より
1本あたりの講義の時間が短く、かつ早回しで見れるので手短に復習が済ませられるのはありがたかったです。
DVDだとどのテーマがどこから始まるかを探す必要があるので講義を見て復習することがなかったのですが、スタディングだとテーマ別に講義が割り振られているのでその点も役立ちました。
スタディング「合格者の声」より
クレアールの評判・口コミ
クレアールの答練はどれも実戦向けで、これをやり込むことで自然と合格レベルに到達すると思います。河野上先生の講義は、実務経験を交えて記憶に残るような形でお話しいただけるので、本試験でも、迷った時にすっと講義の内容を思い出すことができ、得点につながりました。
クレアール「合格体験記」より
要点をおさえた分かりやすい授業だと思います。網羅的に学習するのではなく、合格レベルに達するための講義なのでテキストは2冊。これで充分です。テキストだけで何冊もある他校もあるようですが、合格するために必要な論点がこの2冊に凝縮されています。
クレアール「合格体験記」より
河野上講師の講義は、非常に面白いです。勉強内容だけを話すのではなく、実務経験の話などをしてくださいます。税理士試験といえば、堅苦しい数字ばかり並んで苦しいイメージがあるとおもいますが、それを感じさせない講師です。
クレアール「合格体験記」より
クレアールのテキストは、非常識合格法と言うだけあって、他校よりも内容が薄いのではないかと思っていましたが、内容は充実しており、それでいて重要な部分に集中した効率の良いものでした。また、模擬試験で出題された問題に類似した問題が本試験で出題され、試験会場で驚きました。
クレアール「合格体験記」より
税理士の予備校を1つに絞り込む手順
続いて税理士予備校の選び方についても説明しておきますね。
高い費用を投じて予備校講座を受講するわけなので、慎重に選ぶ必要がありますが、あまり慎重になりすぎて勉強のスタートが遅くなってしまっては本末転倒です。
以下の選び方をすると、自分に合った予備校を時間をロスせずに選べるかと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
6ステップで絞り込もう
まず、自分の学習スタイルや習慣を明確にしましょう。通学型が良いのか、それともオンラインの通信講座が合うのか、自分に合った方法を選びましょう。
学習に投資する予算をあらかじめ決めておきましょう。資格を取得後の給料アップなどで元が取れる場合も多いので、その辺りも考慮して予算設定すると良いですね。
各予備校・通信講座のカリキュラムやサポート内容を確認しましょう。この記事の中で重要な部分は紹介しているので、気になった予備校・通信講座は公式サイトで詳細を確認すると良いですね。
過去の受講生の声やネットの評判・口コミなどを確認しましょう。この記事にも評判・口コミをまとめているので、参考にしてみてください。
実際に体験講義を受けたり、講義動画のサンプルを試聴したりすることで、講義自体の質や講師の教え方を事前に確認することができます。講師との相性確認の意味でも、このステップは重要ですね。
自分に合った予備校・通信講座を1つに絞り込み、申し込みます。
通学とWeb通信はどっちがいい?
上記のステップ1について、少しだけ補足です。
通学受講とWeb通信受講の2択で悩んでいる方も多いかと思うので、以下にそれぞれのメリットとデメリットをまとめておきます。
通学受講のメリット
- わからないことがあれば、すぐに質問できる!
- 自宅以外の場所で集中できる場所が手に入る!
- 講師やスタッフ、一緒に頑張る受講生から刺激がもらえる!
- 講義スケジュールが決まっているので、学習習慣が作れる!
通学受講のデメリット
- 教室に通うのが面倒…
- 決まったスケジュールに合わせる必要あり…
- 料金がちょっとお高い…
Web通信受講のメリット
- カフェや自宅、お気に入りの場所でゆったり学べる!
- 深夜でも早朝でも、好きな時間に勉強できる!
- わからないところは何度でも講義が視聴できる!
- 料金が安く、コスパが良い!
Web通信受講のデメリット
- 自分でペースを管理するのがちょっと大変…
- 質問環境が整っていない予備校・通信講座もある…
- 講師やスタッフ、周りの受講生からの刺激が少ない…
ご自身の状況に合わせて、どちらにするかをイメージしておきましょう。
やはりいつでもどこでも学習ができるというのは大きいです。
通勤や通学の電車内、昼休憩の食事後の残り時間、家に帰って一息ついてからの時間など、普段の生活の中で勉強時間として使える時間って、結構あります。こういった時間を活用すれば、1日1時間や2時間は簡単に捻出できるはずです。
というわけで、タイムパフォーマンスの面でもWeb通信講座がおすすめです!
税理士予備校の比較まとめ
というわけで今回は「税理士予備校の比較」というテーマで5つの予備校を比較してきました。
自分に合いそうな予備校は見つかりましたでしょうか。
「予備校の選び方」のところでも書きましたが、良さそうな予備校が見つかったら、次にとる行動は以下です!
体験講義の受講・サンプル講義動画の試聴
「資料請求」という選択肢は、正直あまり意味がないのでおすすめしません。資料請求しても、公式サイトに載っているようなことしか書かれていませんので。
ほとんどの予備校が早期に申し込みをすると大幅に割引がきくので、なるべく早く一歩目を踏み出すようにしてくださいね!
1位 資格の大原 | 公式サイト https://www.o-hara.jp/ |
2位 スタディング | 公式サイト https://studying.jp/zeirishi/ |
3位 クレアール | 公式サイト https://www.crear-ac.co.jp/tax/ |
4位 資格の学校TAC | 公式サイト https://www.tac-school.co.jp/kouza_zeiri.html |
5位 LEC東京リーガルマインド | 公式サイト https://www.lec-jp.com/zeirishi/ |
今回は以上になります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
以下に税理士試験についての情報を補足で掲載しますので、あわせて参考にしていただければと思います。
税理士試験について、基礎知識
ここまでで本題の予備校比較としては以上なのですが、税理士試験について予備校選びに役立ちそうな情報を少しだけまとめておきますね。
税理士試験の試験科目
まずは試験科目について。
税理士試験は科目選択制となっていて、全11科目の中から自分で5科目チョイスして受験します。
試験科目は以下の通りです。
簿記論・財務諸表論の2科目は必須科目です。この2科目を避けて合格はできないので、まずはこの2科目から学習を始めるのがセオリーですね。
法人税法・所得税法は選択必須科目となっていて、いずれか1科目以上を選択する必要があります。この2科目は合格までに必要とされる時間が長い科目と言われているので、短期間で合格を目指すのであればどちらか一方のみを選択するのが得策ですね。簿記論・財務諸表論の知識がないと理解しづらい部分もあるので、必須科目2つを終えてから手をつけるのがおすすめです。
そして残りの7科目の中から1〜2科目を選択して合計5科目の合格を狙っていきます。「酒税法or消費税法」「事業税or住民税」についてはどちらか一方しか選択できないので注意してください。国税徴収法は比較的短時間の対策で合格が狙える科目と言われているので、短期合格を狙うなら選択すると良いですね。
各科目の必要勉強時間の目安について、以下にまとめておきます。
- 簿記論:450時間
- 財務諸表論:450時間
- 法人税法:600時間
- 所得税法:600時間
- 相続税法:450時間
- 酒税法:200時間
- 消費税法:300時間
- 固定資産税:200時間
- 事業税:200時間
- 住民税:200時間
- 国税徴収法:110時間
科目合格制
税理士試験は1度に5科目全てに合格する必要はなく、1科目ずつ受験することも可能で、合格したらその合格は生涯有効です。
なので1科目ずつ、合計5年かけて税理士試験合格を目指す作戦もありですね。
まずは必須科目である簿記論と財務諸表論の学習から始め、可能であれば選択科目にも手を伸ばして複数科目合格を狙っていく作戦がセオリーです。
税理士試験の合格率
合格者数や合格率について過去4年分のデータが以下になります。
令和5年度 | 令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 | |
受験者数 | 32,893人 | 28,853人 | 27,299人 | 26,673人 |
一部科目合格者数 | 6,525人 | 5,006人 | 4,554人 | 4,754人 |
5科目合格到達者数 | 600人 | 620人 | 585人 | 648人 |
合格者数合計 | 7,125人 | 5,626人 | 5,139人 | 5,402人 |
合格率 | 21.7% | 19.5% | 18.8% | 20.3% |
最新令和5年度の数字で見ると、合格者数としては「一部科目合格者数」「5科目合格到達者数」を合わせて7,125人でした。
合格率は21.7%なので、科目合格を狙うだけであればそこまで狭き門というわけではないですね。
とはいえ5科目合格に到達するまでは長い道のりです。実際に5科目合格到達者は600人しかいないので、とても難易度が高い、価値ある資格であるということがわかるかと思います。
科目別の合格率
令和5年度試験の科目別合格率についても以下に掲載します。(令和3年度と令和2年度の数字も参考に掲載しています。)
令和4年
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格率 (令和4年) | 合格率 (令和3年) | 合格率 (令和2年) | |
簿記論 | 12,888人 | 2,965人 | 17.4% | 23.0% | 16.5% | 22.6% |
財務諸表論 | 10,118人 | 1,502人 | 28.1% | 14.8% | 23.9% | 19.0% |
法人税法 | 3,454人 | 425人 | 14.0% | 12.3% | 12.8% | 16.1% |
所得税法 | 1,294人 | 182人 | 13.8% | 14.1% | 12.6% | 12.0% |
相続税法 | 2,370人 | 336人 | 11.6% | 14.2% | 12.8% | 10.6% |
消費税法 | 6,488人 | 740人 | 11.9% | 11.4% | 11.9% | 12.5% |
酒税法 | 454人 | 60人 | 12.7% | 13.2% | 12.6% | 13.9% |
固定資産税 | 910人 | 167人 | 17.3% | 18.4% | 13.8% | 13.5% |
事業税 | 269人 | 38人 | 16.4% | 14.1% | 12.6% | 13.1% |
住民税 | 476人 | 82人 | 14.7% | 17.2% | 12.7% | 18.1% |
国税徴収法 | 1,709人 | 235人 | 13.9% | 13.8% | 13.7% | 12.2% |
合計 | 40,430人 | 6,732人 | 18.8% | 16.7% | 16.5% | 17.3% |
多少のばらつきはありますが、大体12%〜17%程度の合格率となっています。
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