マンション管理士になるには?仕事内容・年収・試験内容から合格方法までガチ解説【2025年最新】

マンション管理士に興味があるけど、実際どんな仕事なの?年収はどのくらい稼げるの?試験は難しいって聞くけど、どのくらい勉強すれば合格できるの?独学でも大丈夫?それとも予備校に通った方がいいの?将来性はあるの?

こういった疑問を解消していきます!

目次

マンション管理士とは?

マンション管理士の役割

マンション管理士は、簡単に言うと「マンション管理についての相談役」です。マンションに住む人たちで作る管理組合が困ったときに、専門知識でサポートする国家資格の専門家です。

マンションって一戸建てと違って、たくさんの人が一つの建物に住んでいますよね。そうすると「お金の管理はどうする?」「設備が壊れたら誰が直す?」「住民同士のトラブルはどう解決する?」といった問題が必ず出てきます。そんなときに頼りになるのがマンション管理士です。

主な仕事内容

管理組合の運営サポート

「毎月の管理費が高すぎる気がする」「修繕積立金はいくら貯めればいいの?」といった管理組合の悩みに答えます。家計と同じように、マンション全体のお金の管理が適切かどうかをチェックし、無駄遣いを防いだり、将来必要になるお金を計画的に貯めるお手伝いをします。

住民トラブルの解決

「上の階がうるさい」「隣の人がペットを飼っているけど規約違反では?」「管理費を払わない人がいる」など、マンションで実際に起こる問題を解決します。住民同士だと感情的になりがちなトラブルを、中立な立場から法的根拠に基づいて解決策を提案します。

大規模修繕の企画・管理

マンションは10年以上経つと外壁の塗り替えや屋上の防水工事が必要になります。「いつ、何を、いくらで修繕するか」を計画し、信頼できる工事会社を選ぶサポートをします。数千万円の大きな買い物になるため、住民が納得できるよう丁寧に説明することも大切な仕事です。

管理規約の作成・改正

マンションのルールブック作りです。「ペットは飼えるの?」「民泊はOK?」「共用部分に私物を置いていい?」など、住民生活に関わる様々なルールを整備します。法律が変わったときにはルールを見直し、みんなが気持ちよく暮らせる環境づくりをサポートします。

管理業務主任者との違い

同じマンション管理の資格で「管理業務主任者」というものがありますが、立場が全く違います。

マンション管理士は「住民側のアドバイザー」、管理業務主任者は「管理会社側の担当者」と覚えておけばOKです。どちらの資格も取ると、マンション管理業界では重宝されます。

項目マンション管理士管理業務主任者
立場住民側のアドバイザー管理会社側の担当者
独占業務なしあり
合格率約12%(難しい)約22%(易しめ)

年収・将来性

どのくらい稼げるの?

会社員として働く場合:年収400-600万円

マンション管理会社で働く場合

年収400-500万円程度。未経験でも採用されやすく、資格があると優遇されます。

不動産会社で働く場合

年収450-550万円程度。マンション売買のときに専門知識が重宝されます。

建設会社で働く場合

年収500-600万円程度。大規模修繕工事の企画・管理で活躍できます。

独立して自分で事業をする場合:年収100万円-1000万円以上

独立すると収入の幅がとても広くなります。実際のデータを見てみましょう。

  • 年収100万円未満:37.3%(一番多い)
  • 年収100-400万円:30.4%
  • 年収400-700万円:10.2%
  • 年収1000万円以上:5.3%

独立して成功すれば高収入も夢ではありませんが、お客さんを見つける営業力が必要です。まずは会社員として経験を積んで、人脈を作ってから独立する人が多いですね。

年収をアップさせる方法

他の資格も一緒に取る

  • 管理業務主任者(マンション管理士とセットで取る人が多い)
  • 宅建士(不動産業界での評価アップ)
  • 行政書士(法律系の仕事も対応可能)

得意分野を作る

  • 大規模修繕の専門家になる
  • トラブル解決のスペシャリストになる
  • 管理組合運営のコンサルタントになる

将来性はどう?

結論:めちゃくちゃ将来性があります!

なぜ需要が増えるの?

マンションに住む人がどんどん増えている

今、日本では約1,530万人(人口の約12%)がマンションに住んでいて、まだまだ増える予定です。

古いマンションが急激に増える

国の調査によると、築30年を超える「そろそろ大規模修繕が必要なマンション」が、今後10年で今の2倍に増える予定です。つまり、修繕の相談をする人がどんどん増えるということです。

管理組合の役員が高齢化している

マンションの管理組合の役員は住民が持ち回りでやることが多いのですが、住民の高齢化で「よく分からないから専門家にお任せしたい」という人が増えています。

つまり、マンション管理士の仕事は今後10-20年間で確実に増えるということです。

試験の基本情報

いつ、どこで、いくらで受けられる?

項目内容
受験資格なし(誰でも受験可)
試験日毎年11月最終日曜日
試験会場札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市並びにその周辺地域
受験料9,400円
試験時間2時間
問題4択マークシート50問
合格発表翌年1月上旬

どのくらい難しいの?

年度受験者数合格者数合格率合格点
令和6年度10,955人1,389人12.7%37点
令和5年度11,158人1,125人10.1%36点
令和4年度12,209人1,402人11.5%40点
令和3年度12,520人1,238人9.9%38点
令和2年度12,198人972人8.0%36点
令和元年度12,021人991人8.2%37点
平成30年度12,389人975人7.9%38点
平成29年度13,037人1,168人9.0%36点
平成28年度13,737人1,101人8.0%35点

合格率は徐々に上昇してきていますが、それでも10%前後です。つまり10人受けて1人ちょっとしか受からない難しい試験です。

逆に言えば、しっかり勉強しないと合格できない価値ある資格、と言えますね。

何の勉強をすればいいの?

科目問題数重要度どんな内容?
建築・設備約15問★★★マンションの構造や設備の知識
区分所有法等約12問★★★マンション特有の法律
標準管理規約約8問★★☆マンションの基本的なルール
民法・その他法令約6問★★☆一般的な法律知識
マンション管理適正化法5問★★☆マンション管理に関する法律
会計・その他約4問★☆☆お金の管理や税金の知識

「建築・設備」と「区分所有法等」で全体の半分以上を占めるので、この2つを重点的に勉強するのがコツです。

どのくらい勉強が必要?

目安:500時間

これを期間で表すと以下の通り。

  • 平日2時間×土日5時間ずつ勉強→約6ヶ月
  • 平日1時間×土日3時間ずつ勉強→約9ヶ月
  • 短期集中で1日5時間→約3ヶ月

他の人気資格と比べると以下の通りです。

  • 宅建士:400時間(少し易しい)
  • マンション管理士:500時間
  • 行政書士:600時間(少し難しい)
  • 社労士:1000時間(かなり難しい)

効率的な合格方法

結論:予備校・通信講座を使いましょう

マンション管理士は合格率12%の難関試験です。独学だと挫折率が高く、時間もかかるため、予備校・通信講座の利用をおすすめします。

予備校がおすすめな理由は以下です。

時間を無駄にしないで済む
どこが試験に出やすいか、どの順番で勉強すれば効率的か、ということに悩んで時間を使ってしまうのは、もったいないです。予備校ならカリキュラムに沿って進めていくだけでいいので、純粋に勉強だけに時間を使えます。

最新情報がもらえる
法律は毎年少しずつ変わるので、最新の情報を入手することが重要です。法改正があった部分からは出題される可能性が高いですからね。予備校なら最新情報も教えてもらえます。

分からないことをすぐ聞ける
独学だと、わからないことが発生したときに自分で調べて解消しないといけません。それが結構時間がかかって大変。予備校なら質問できるので、つまづいてもすぐに解決できます。

挫折しにくい
500時間の勉強を一人でやり抜くのは大変です。予備校なら学習スケジュールを管理してくれるので、モチベーションを維持しやすくなります。

管理業務主任者も一緒に受けよう

マンション管理士と管理業務主任者は勉強内容の約7割が同じなので、同時に勉強するのがとても効率的です。

ダブル受験のメリット

  • 勉強時間を無駄にしない(7割が共通)
  • どちらかに受かると、もう一方で5問免除される
  • 就職・転職で評価アップ
  • 年収アップの可能性

受験スケジュール

  • 管理業務主任者:12月第1日曜日
  • マンション管理士:11月最終日曜日

約1ヶ月しか違わないので、同じ年に両方受験する人は多いです。

どの予備校を選べばいい?

予備校選びで重要なのは以下の5つです。

  1. どのくらいの人が合格しているか(合格実績)
  2. 教材や講義が分かりやすいか
  3. 質問対応などのサポートは充実しているか
  4. 料金は予算に合うか
  5. スマホで勉強できるか(働いている人には重要)

詳しい予備校比較については、以下で5社を徹底的に比較しています。

マンション管理士予備校おすすめ5選をガチ比較【合格実績・費用・評判を徹底調査】

よくある質問

Q1: 全くの初心者でも受験・合格できる?

大丈夫です!

マンション管理士試験に受験資格はありません。年齢・学歴・経験は一切関係なく、やる気があれば誰でも挑戦できます。

実際に、不動産業界で働いたことがない人でも合格しています。予備校の講義は初心者向けに作られているので、「マンション管理って何?」レベルからでも大丈夫です。

Q2: 働きながらでも合格できる?

できます!

令和6年度の合格者平均年齢は48.8歳で、バリバリ現役世代の受験者が多いです。

働きながら合格するコツ

  • 毎日少しずつ勉強:1日2-3時間を6-9ヶ月続ける
  • スキマ時間を活用:通勤中にスマホで講義、昼休みに問題演習
  • 予備校を活用:効率的なカリキュラムで時短学習
  • 無理をしない:体調を崩したら元も子もないので、無理のないペースで

「忙しくて勉強時間が取れない」という人こそ、予備校の効率的なカリキュラムが役に立ちます。

Q3: 管理業務主任者とどちらを先に取るべき?

管理業務主任者を先に取ることをおすすめします。

理由

  • 合格しやすい:合格率約22% vs 約12%
  • 就職に直結:管理業務主任者には独占業務がある
  • 5問免除でお得:管理業務主任者に受かると、マンション管理士で5問免除
  • 実務経験が積める:働きながら次の資格を目指せる

実際に多くの人が「管理業務主任者→マンション管理士」の順番で取得しています。どちらも勉強内容が似ているので、続けて勉強すれば効率的です。

Q4: 年収1000万円は現実的?

可能ですが、相当頑張る必要があります。

リアルなデータ

  • 年収1000万円以上の人:全体の5.3%のみ
  • 年収400万円以上の人:18.8%
  • 一番多い年収層:100万円未満(37.3%)

1000万円を目指すなら

  • 独立開業して成功する
  • 他の資格も取って専門性を高める(宅建士、管理業務主任者等)
  • 豊富な実務経験と人脈を作る
  • 営業力・コミュニケーション能力を磨く

現実的には「まずは会社員で400-600万円の安定収入」を目指し、経験を積んで人脈を作ってから独立を考えるのが堅実です。

まとめ

マンション管理士はこんな資格

項目評価理由
将来性マンション増加・老朽化で需要確実
収入会社員400-600万円、独立で1000万円も可能
難易度合格率12%で難しいが、500時間で合格可能
安定性国家資格で継続的な需要あり

こんな人におすすめ

  • 人と話すのが好きな人:住民との信頼関係作りが大切
  • 問題解決が得意な人:トラブル対応が多い仕事
  • コツコツ勉強できる人:500時間の学習が必要
  • 30代以上の人:人生経験が活かせる仕事
  • 安定した将来性のある資格が欲しい人:需要増加が確実

最後に

マンション管理士は、これからの日本に確実に必要とされる資格です。高齢化が進み、マンションがどんどん古くなる中で、専門知識を持った人の需要は間違いなく増えます。

500時間の勉強は大変ですが、それだけの価値がある資格です。多くの人が働きながら合格しているので、あなたもきっとできます。

そして効率的な合格を目指すなら、予備校選びが最重要です。実績豊富な予備校なら、最短距離で合格まで導いてくれます。

マンション管理士予備校おすすめ5選をガチ比較【合格実績・費用・評判を徹底調査】

あなたのマンション管理士合格を心から応援しています!

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