こんにちは、元公務員のまさちゃんです!
「北九州市の公務員試験、専門試験の出題傾向は?」
「教養試験と専門試験の配点バランスはどうなっている?」
「合格するためにはどんな対策が必要?」
このような疑問をお持ちの方のために、北九州市公務員試験の「上級 行政Ⅰ(専門択一)」について詳しく解説します。
北九州市の上級 行政Ⅰ(専門択一)は、教養試験と専門試験の両方が課される従来型の公務員試験です。6〜8月に試験が実施され、政治学、行政学、法律、経済学など幅広い分野から専門知識が問われます。
この記事では、上級 行政Ⅰ(専門択一)の試験日程、受験資格、試験内容、対策法までを徹底解説。効率的な学習方法で合格を目指しましょう!
※この記事は2024年版です。2025年版は最新の試験案内が出次第更新します。
試験日程

項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 4月17日(水)10時00分 ~ 5月7日(火)13時00分(受信有効) |
第1次筆記試験・第2次筆記試験 | 6月16日(日) |
合格発表 | 7月3日(水) |
第1次口述試験 | 7月13日(土)~7月14日(日)のうち指定する日時 |
合格発表 | 7月23日(火) |
性格検査 | 7月23日(火)~7月29日(月)のうち選択する日時 |
第2次口述試験 | 8月6日(火)~8月9日(金)のうち指定する日時 |
最終合格発表 | 8月下旬 |
※日程は2024年度のものです。2025年の日程は最新の試験案内が出次第更新します。
受験資格(年齢制限など)

年齢制限は以下になります。
- 平成6年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人
(令和7年4月1日採用時年齢 22歳~30歳)
年齢以外の要件として、以下の条件も満たす必要があります。
次のいずれかに該当する人
- 日本国籍を有する人
- 出入国管理及び難民認定法による永住者(令和7年3月31日までに資格取得見込みの人を含む)
- 日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法による特別永住者(令和7年3月31日までに資格取得見込みの人を含む)
次のいずれにも該当しない人
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの人
- 北九州市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない人
- 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した人
採用予定数

令和6年度の採用予定数は以下の通りです。
- 上級 行政Ⅰ(専門択一)【通常枠】:40名程度
試験内容

試験科目についても見ていきましょう。
試験内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。
試験段階 | 試験内容 | 試験詳細 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | ・50問 ・択一式 ・一般的知識、一般的知能、時事問題から出題 ・試験時間:2時間30分 |
第1次試験 | 専門試験 | ・40問 ・択一式 ・政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、社会政策、国際関係、経営学等から出題 ・試験時間:2時間 |
第1次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
第2次試験 | 論述試験 | ・表やグラフ等の資料を読み取り論述 ・試験時間:1時間 |
第2次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
どんな試験なのか

教養試験
公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈などの分野から幅広く出題されます。
特に数的推理や判断推理は多くの受験生が苦手とする分野ですが、得点源にもなりやすいので、しっかりと対策をしておく必要があります。
はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
専門試験
専門試験では、大学で学ぶような専門的な内容が問われます。政治学、行政学、憲法、行政法、民法、経済学などの幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。
専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
論述試験
論述試験は資料から読み取れる情報を論述し、具体的な解決策や取り組むべき事項を記述する内容です。
通常の小論文試験の対策をしておけば対応できるでしょう。以下の記事を参考に対策してみてください。
口述試験(面接)
口述試験は個別面接です。コミュニケーション能力、協調性、主体性、行動力、積極性などが評価されます。
「なぜ北九州市役所を志望したのか」「北九州市の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
配点

配点は以下の通りです。
試験段階 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 80点 |
第1次試験 | 専門試験 | 120点 |
第1次試験 | 口述試験 | 200点 |
第2次試験 | 筆記試験 | 50点 |
第2次試験 | 口述試験 | 100点 |
1次試験は筆記(教養と専門)と面接の比重が同じで、2次試験は面接の比重の方が高いですね。
とはいえ他の公務員試験に比べると筆記の比重が高めなのが北九州市の特徴です。筆記に自信のある方や、面接に少し不安がある方は、北九州市が狙い目かと思います。
最終合格者の決定方法

最終合格者の決定方法については、以下のようになっています。
- 第2次試験の総合成績により決定。
- 各試験の成績が一定基準に満たない場合は、不合格。
最終合格者は2次試験の結果で決まります。
つまり、1次試験でいくら高得点を取っても、その得点は貯金にはならないということ。2次試験で失敗すれば、普通に不合格になります。逆に1次試験がギリギリ合格だったとしても、2次試験が高得点なら最終合格です。
また、各試験の成績が一定基準を満たしていない場合は不合格です。いわゆる足切りというやつですね。配点が低い試験でも最低限の対策はしておいた方がいいでしょう。
過去の実施結果(倍率など)

過去の実施結果も確認しておきましょう。
試験区分 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 倍率(倍) |
---|---|---|---|
令和6年度 | 173 | 45 | 3.8 |
令和5年度 | 159 | 42 | 3.8 |
過去2年間は3.8倍の倍率でした。公務員試験の平均的な倍率は3〜4倍前後なので、平均的な倍率と言えますね。
合格するためのポイント

北九州市の行政Ⅰ(専門択一)に合格するためには、教養試験と専門試験、そして面接対策がポイントになるということは、ここまでに説明した通りです。
改めて、より詳しい対策法をまとめた記事を以下に置いておきます。
ぜひ参考にしてみてください!
おすすめの対策講座

公務員試験の対策は、予備校を活用するのが手っ取り早いです。効率よく対策するカリキュラムが組まれていますし、Web通信スタイルで受講すればスマホ1台で対策することもできます。
特におすすめの予備校は以下の2つです。
アガルートアカデミー
→Web通信専門で手厚いサポートが特徴。スマホ1台で隙間時間に学習できる。
資格の大原
→全国に教室を展開している大手予備校。長年の実績と豊富な教材で安心の対策が可能。
より詳しい予備校比較は以下の記事もご参照ください!
福岡県の公務員予備校事情については、以下の記事にもまとめています。こちらも併せて参考にしていただけば!
初任給と待遇

北九州市職員の初任給(令和6年4月現在)は以下の通りです。
- 上級(大学卒):約207,000円
これに各種手当が加算されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)が支給されます。
勤務時間は原則として、8時30分から17時15分までです(勤務場所により異なる場合があります)。
休日は土曜日、日曜日、祝日、年末年始です(勤務場所により異なる場合があります)。年次有給休暇は年間で20日付与されます。
その他、忌引や産前産後、ボランティア等の特別休暇、子育てのために子どもが3歳に達するまで休業できる制度、小学校就学前まで勤務時間を短縮できる制度等があります。
まとめ:北九州市職員・上級 行政Ⅰ(専門択一)の特徴と対策
この記事では、北九州市公務員試験の上級 行政Ⅰ(専門択一)について解説してきました。
上級 行政Ⅰ(専門択一)の主な特徴は以下の通りです。
- 教養試験と専門試験の両方が課される従来型の公務員試験
- 倍率は3.8倍程度と、挑戦しやすい状況
- 筆記試験の配点比率が他の自治体より高めで、筆記に自信がある方に有利
- 政治学、行政学、法律、経済学など幅広い分野から専門知識が問われる
- 受験年齢は22歳~30歳までと制限あり
合格するためには、教養試験と専門試験の対策はもちろん、論述試験や面接対策も疎かにできません。特に専門試験は分野が広いため、得意科目を中心に効率的な学習計画を立てることがポイントになります。
北九州市は環境モデル都市やSDGs未来都市として先進的な取り組みを続けており、行政のデジタル化や地域活性化に力を入れています。公務員として市民のために働きたいという熱意を持って試験に臨みましょう!
※試験情報は変更される可能性がありますので、最新情報は必ず北九州市公式サイトでご確認ください。
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