こんにちは、元公務員のまさちゃんです!
「民間企業での経験を活かして熊本市職員になりたい」
「社会人経験者枠の試験内容や難易度は?」
「動画選考って何?どんな対策をすればいい?」
このような疑問をお持ちの方のために、熊本市公務員試験の「社会人経験者対象」区分について詳しく解説します。
熊本市の社会人経験者対象区分は、民間企業等での実務経験を持つ方を対象とした試験です。大きな特徴は「動画選考」があること、また専門試験がなく「基礎的な能力試験」と「面接」が重視される点です。実務経験を活かして転職したい方に適した試験区分といえます。
この記事では、社会人経験者対象区分の試験日程、受験資格、試験内容、対策法までを徹底解説。民間経験をどう公務員試験でアピールするか、効果的な方法もお伝えします!
※この記事は2024年版です。2025年版は最新の試験案内が出次第更新します。
試験日程

項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 4月12日(金)~4月25日(木) |
動画選考 | 動画提出期間:4月15日(月)から5月2日(木)まで |
動画選考結果通知 | 5月29日(水)午前10時 |
第1次試験 | 6月9日(日)から6月29日(土)までの期間のうち、受験者が選択 |
第1次合格発表 | 7月10日(水) |
第2次試験 | 7月27日(土)~8月4日(日)のうち指定する日時 |
最終合格発表 | 8月23日(金) |
※日程は2024年度のものです。2025年の日程は最新の試験案内が出次第更新します。
受験資格(年齢制限など)

年齢制限は以下になります。
次の各号の全てに該当する方
- 昭和39年(1964年)4月2日以降に生まれた方
- 民間企業等における職務経験が、直近10年のうち5年以上ある方(休職等の期間を除く。)
年齢以外の要件として、次のいずれかに該当する必要もあります。
- 日本国籍を有する方
- 出入国管理及び難民認定法に定められている永住者
- 日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法に定められている特別永住者
次の地方公務員法第16条の各号のいずれかに該当する方は受験できません。
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者
- 熊本市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
- 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者
採用予定数

令和6年度の採用予定数は以下の通りです。
- 社会人経験者対象:26人程度
試験内容

試験内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。
試験段階 | 試験科目 | 試験内容 |
---|---|---|
動画選考 | – | 「志望理由及び民間企業等における実務経験を活用し、熊本市に貢献できること」等のテーマをもとに受験者が撮影した1分程度の動画による選考。 |
第1次試験 | 基礎的な能力試験 | 職務の遂行に必要となる基礎的な能力(文章読解力・数理的能力・論理的思考力等)についての択一式による試験。(60分) |
第2次試験 | 論文 | 課題に対する認識力、論理性、表現力、文章構成力、職務経験の有用性等についての筆記試験。(90分) |
第2次試験 | 集団討論 | 課題に対する討論形式による口述試験。 |
第2次試験 | 個別面接 | 個別面接による口述試験を同日に2回。 |
どんな試験なのか

動画選考(社会人経験者対象のみ)
1分程度の自己PR動画を作成・提出します。志望動機や自身の強み、熊本市にどう貢献できるかなどを簡潔にまとめる必要があります。事前に十分な準備と練習を行っておくことが重要です。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
基礎的な能力試験
職務遂行に必要な基礎的な能力を測る試験です。文章読解力、数理的能力、論理的思考力などが問われます。
過去問は公開されていませんが、公務員試験の教養試験に近い内容で、「基礎的な」とあるとおり教養試験よりも簡単な出題となることが予想されます。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
論文試験
与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。熊本市の課題や行政問題に関するテーマが出題されることが多いです。時間内に結論まで導き出せるよう、構成を意識して書く練習をしておくとよいでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
集団討論
与えられたテーマについてグループで意見を出し合い、一定の結論を導き出します。積極的に発言することはもちろん、他の参加者の意見をしっかり聞き、建設的な議論ができることが求められます。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
個別面接
志望動機や自己PR、熊本市の課題に対する考えなどを問われます。「なぜ熊本市なのか」「熊本市の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
配点

配点は以下の通りです。
試験段階 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
動画選考 | – | 80点 |
第1次試験 | 基礎的な能力試験 | 100点 |
第2次試験 | 論文 | 100点 |
第2次試験 | 集団討論 | 50点 |
第2次試験 | 個別面接 | 250点 |
個別面接の配点が250点と最も高くなっていますね。人物重視の選考であることがわかります。
最終合格者の決定方法

最終合格者は第2次試験の総合得点の高い順に決定されます。1次試験の得点は持ち越されないということです。
なお、基準点に満たない試験種目がある場合には、総合得点にかかわらず不合格になります。いわゆる足切りというやつです。
配点の低い試験も、最低限の対策はしておいた方がいいですね。
過去の実施結果(倍率など)

令和3年度から令和6年度までの試験実施結果を以下にまとめました。
年度 | 採用予定者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
令和6年度 | 26人 | 236人 | 26人 | 9.1倍 |
令和5年度 | 18人 | 227人 | 18人 | 12.6倍 |
令和4年度 | 10人 | 224人 | 10人 | 22.4倍 |
令和3年度 | 5人 | 201人 | 4人 | 50.3倍 |
令和3年度(10月採用) | 10人 | 234人 | 10人 | 23.4倍 |
最新の令和6年度試験は、9.1倍という倍率でした。年々下がってきているので、これから受験する方にとっては朗報ですが、それでもかなり高い倍率ですね。
合格するためのポイント

熊本市の試験に合格するためには、動画選考と基礎的な能力試験、そして論文と面接がポイントになるということは、ここまでに説明した通りです。
改めて、より詳しい対策法をまとめた記事を以下に置いておきます。
ぜひ参考にしてみてください!
おすすめの対策講座

公務員試験の対策は、予備校を活用するのが手っ取り早いです。効率よく対策するカリキュラムが組まれていますし、Web通信スタイルで受講すればスマホ1台で対策することもできます。
特におすすめの予備校は以下の2つです。
アガルートアカデミー
→Web通信専門で手厚いサポートが特徴。スマホ1台で隙間時間に学習できる。
資格の大原
→全国に教室を展開している大手予備校。長年の実績と豊富な教材で安心の対策が可能。
より詳しい予備校比較は以下の記事もご参照ください!
熊本県の公務員予備校事情については、以下の記事にもまとめています。こちらも併せて参考にしていただけば!
初任給と待遇

熊本市職員の初任給は以下の通りです。
- 大学卒:250,000円程度(大学卒業後、採用時30歳の場合(8年勤務実績))
上記金額に各種手当が加算されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)が支給されます。
勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。年次有給休暇は年間20日付与されます。
その他、育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。
まとめ:熊本市職員・社会人経験者対象試験の特徴と対策
この記事では、熊本市公務員試験の社会人経験者対象区分について解説してきました。
社会人経験者対象試験の主な特徴は以下の通りです。
- 動画選考という特徴的な選考方法がある(1分程度の自己PR動画を提出)
- 基礎的な能力試験は教養試験よりも簡易的な内容
- 倍率は徐々に下がってきているものの、令和6年度でも9.1倍と高い競争率
- 面接の配点が250点と最も高く、民間での経験を活かせるアピールが重要
合格するためには、まず動画選考を突破することが最初の関門です。1分間という短い時間で自分の強みと熊本市への貢献をアピールできるよう、十分な準備が必要です。
基礎的な能力試験と論文試験の対策も大切ですが、特に面接では民間企業での経験をどのように公務員として活かせるかを具体的に説明できることが重要です。熊本市の現状や課題についての理解を深め、自分のスキルとの接点を見つけておきましょう。
社会人経験者対象の試験は倍率が高いものの、民間での実務経験を評価してもらえる貴重な機会です。あなたの経験やスキルを熊本市のために活かしたいという熱意を伝えることで、合格への道が開けるでしょう。
※試験情報は変更される可能性がありますので、最新情報は必ず熊本市公式サイトでご確認ください。
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