こんにちは、元公務員のまさちゃんです!
「熊本市の公務員試験、大学卒業程度区分の特徴は?」
「教養試験と専門試験の対策はどうすればいい?」
「倍率はどのくらい?合格するためのポイントは?」
このような疑問をお持ちの方のために、熊本市公務員試験の「大学卒業程度」区分について詳しく解説します。
熊本市の大学卒業程度区分は、教養試験と専門試験の両方が課される従来型の公務員試験です。6〜8月に試験が実施され、英語や情報処理などの資格を持っている方には加点制度もあります。
この記事では、大学卒業程度区分の試験日程、受験資格、試験内容、対策法までを徹底解説。効率的な学習方法で合格を目指しましょう!
※この記事は2024年版です。2025年版は最新の試験案内が出次第更新します。
試験日程

項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 4月12日(金)~5月2日(木) |
第1次試験日 | 6月16日(日) |
第1次合格発表 | 7月10日(水) |
第2次試験(論文・適性検査) | 6月16日(日)※第1次試験日に実施 |
第2次試験(口述試験) | 7月27日(土)~8月16日(金)のうち指定する日時 |
最終合格発表 | 8月23日(金) |
※日程は2024年度のものです。2025年の日程は最新の試験案内が出次第更新します。
受験資格(年齢制限など)

年齢制限は以下になります。
次の各号のいずれかに該当する方
- 平成4年(1992年)4月2日から平成15年(2003年)4月1日までに生まれた方
- 平成15年(2003年)4月2日以降に生まれた方で、学校教育法にいう大学(短期大学を除く。)又は人事委員会がこれらと同等と認める学校等を卒業した方及び令和7年(2025年)3月末日までに卒業する見込みの方
年齢以外の要件として、次のいずれかに該当する必要もあります。
- 日本国籍を有する方
- 出入国管理及び難民認定法に定められている永住者
- 日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法に定められている特別永住者
次の地方公務員法第16条の各号のいずれかに該当する方は受験できません。
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者
- 熊本市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
- 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者
採用予定数

令和6年度の採用予定数は以下の通りです。
- 大学卒業程度:98人程度
試験内容

試験内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。
試験段階 | 試験科目 | 試験内容 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 公務員として必要な一般的な知識及び知能についての大学卒業程度の択一式による筆記試験。(150分) |
第1次試験 | 専門試験 | 事務職に必要な知識についての大学卒業程度の択一式による筆記試験。(120分) |
第1次試験 | 資格加点 | 一定水準以上の資格を有する方に、教養試験において10点の加点。(ただし教養試験の配点に達するまで。) |
第1次試験(2次で採点) | 論文試験 | 課題に対する認識力、論理性、文章構成力等についての筆記試験。(90分) |
第2次試験 | 集団討論 | 課題に対する討論形式による口述試験。 |
第2次試験 | 個別面接 | 個別面接による口述試験を同日に2回。 |
どんな試験なのか

教養試験
公務員として必要な一般的知識と知能を測る試験です。出題分野は以下の通りです。
- 社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈
公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。
はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
専門試験
大学で学ぶような専門的な内容を問われる試験です。出題分野は以下の通りです。
- 政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、社会政策、国際関係、経営学、教育学 等
かなり幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。
専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
論文試験
与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。熊本市の課題や行政問題に関するテーマが出題されることが多いです。時間内に結論まで導き出せるよう、構成を意識して書く練習をしておくとよいでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
集団討論
与えられたテーマについてグループで意見を出し合い、一定の結論を導き出します。積極的に発言することはもちろん、他の参加者の意見をしっかり聞き、建設的な議論ができることが求められます。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
個別面接
志望動機や自己PR、熊本市の課題に対する考えなどを問われます。「なぜ熊本市なのか」「熊本市の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。
以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。
資格加点(大学卒業程度のみ)
特定の資格を持つ受験者は、教養試験の得点に最大10点が加算されます。
加点対象となる資格の例としては以下になります。
- 語学
- 英語:実用英語技能検定1級・準1級、TOEIC 730点以上 など
- 中国語:中国語検定試験2級以上、中国語コミュニケーション能力検定 スコア550点以上 など
- 韓国語/朝鮮語:韓国語能力試験4級以上、「ハングル」能力検定試験準2級以上 など
- ドイツ語:ドイツ語技能検定試験2級以上 など
- フランス語:実用フランス語技能検定試験2級以上 など
- 情報処理
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ITストラテジスト試験
など
上記の他にも、加点となる資格があります。詳細は試験案内で確認してください。
配点

配点は以下の通りです。
試験段階 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 100点 |
第1次試験 | 専門試験 | 100点 |
第2次試験 | 論文試験 | 100点 |
第2次試験 | 集団討論 | 50点 |
第2次試験 | 個別面接 | 250点 |
※資格加点で教養試験にプラス10点される制度あり。教養試験の配点の範囲内の加点のため、合計得点に影響なし。
個別面接の配点が250点と最も高くなっていますね。人物重視の選考であることがわかります。
最終合格者の決定方法

最終合格者は第2次試験の総合得点の高い順に決定されます。1次試験の得点は持ち越されないということです。
なお、基準点に満たない試験種目がある場合には、総合得点にかかわらず不合格になります。いわゆる足切りというやつです。
配点の低い試験も、最低限の対策はしておいた方がいいですね。
過去の実施結果(倍率など)

令和3年度から令和6年度までの試験実施結果を以下にまとめました。
年度 | 採用予定者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
令和6年度 | 98人 | 218人 | 98人 | 2.2倍 |
令和5年度 | 63人 | 277人 | 63人 | 4.4倍 |
令和4年度 | 75人 | 313人 | 75人 | 4.2倍 |
令和3年度 | 52人 | 325人 | 52人 | 6.3倍 |
最新の令和6年度試験は、2.2倍という低倍率になりました。年々下がってきているので、これから受験する方にとっては朗報ですね。
合格するためのポイント

熊本市の試験に合格するためには、教養試験と専門試験、そして論文と面接がポイントになるということは、ここまでに説明した通りです。
改めて、より詳しい対策法をまとめた記事を以下に置いておきます。
ぜひ参考にしてみてください!
おすすめの対策講座

公務員試験の対策は、予備校を活用するのが手っ取り早いです。効率よく対策するカリキュラムが組まれていますし、Web通信スタイルで受講すればスマホ1台で対策することもできます。
特におすすめの予備校は以下の2つです。
アガルートアカデミー
→Web通信専門で手厚いサポートが特徴。スマホ1台で隙間時間に学習できる。
資格の大原
→全国に教室を展開している大手予備校。長年の実績と豊富な教材で安心の対策が可能。
より詳しい予備校比較は以下の記事もご参照ください!
熊本県の公務員予備校事情については、以下の記事にもまとめています。こちらも併せて参考にしていただけば!
初任給と待遇

熊本市職員の初任給は以下の通りです。
- 大学卒:204,500円程度
社会人経験者の場合、経歴に応じて加算されます。
上記金額に各種手当が加算されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)が支給されます。
勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。年次有給休暇は年間20日付与されます。
その他、育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。
まとめ:熊本市職員・大学卒業程度試験の特徴と対策
この記事では、熊本市公務員試験の大学卒業程度区分について解説してきました。
大学卒業程度試験の主な特徴は以下の通りです。
- 教養試験と専門試験の両方が課される従来型の公務員試験
- 倍率は近年低下傾向で、最新の令和6年度は2.2倍と挑戦しやすい状況
- 資格加点制度があり、語学や情報処理の資格が評価される
- 面接の配点が250点と最も高く、人物重視の選考
合格するためには、教養試験と専門試験の対策はもちろん、論文試験や面接対策も疎かにできません。特に面接は配点が高いため、熊本市の地域課題や行政サービスについての理解を深め、自分の志望動機を明確にしておくことが重要です。
専門試験は分野が広いため、得意科目を中心に効率的な学習計画を立てることがポイントになります。予備校の活用も検討すると良いでしょう。
熊本市は九州の中心都市として魅力的なフィールドであり、公務員として多様な経験を積むことができます。しっかりとした対策で必ず合格を勝ち取りましょう!
※試験情報は変更される可能性がありますので、最新情報は必ず熊本市公式サイトでご確認ください。
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