こんにちは、元公務員のまさちゃんです。
今回は公務員試験のミクロ経済学について、勉強法や出題傾向、効率的な対策方法などを徹底的に解説していきます。
ミクロ経済学って難しそう…計算問題も多いし、どうやって勉強したらいいの?
そもそもミクロ経済学ってどんな科目なの?出題範囲は?
公務員試験でどれくらい重要なの?捨て科目にしてもいい?
こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
確かにミクロ経済学は、公務員試験の中でも難しい科目の1つです。特に文系出身の人にとっては、なじみのない用語や概念が多く、計算問題もあるので苦手意識を持ちやすいですよね。
ですがご安心ください。
適切な勉強法さえ知っていれば、ミクロ経済学は十分に攻略可能な科目です。
この記事では、僕の公務員試験受験経験をもとに、ミクロ経済学の効果的な勉強法や対策のコツを詳しく解説していきます。
読み終わる頃には、ミクロ経済学への苦手意識が薄れ、効率的に得点アップを目指せるはずです。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう!
ミクロ経済学とは?公務員試験での位置づけ
まずは、ミクロ経済学の基本的な内容と、公務員試験での位置づけについて確認しておきましょう。
ミクロ経済学の基本
ミクロ経済学は、個々の経済主体(消費者や企業など)の行動に焦点を当て、市場メカニズムや価格決定のプロセスを分析する学問です。
簡単に言えば、「人々や企業が、限られた資源をどのように効率的に配分するか」を考える学問ですね。
公務員試験でのミクロ経済学の重要性
公務員試験では、ミクロ経済学はマクロ経済学とセットで「経済原論」または「経済学」として出題されることが多いです。
試験の種類によって多少の違いはありますが、だいたい以下のような配点になっています。
国家一般職:10問/40問(経済学全体として)
地方上級:9問/40問(経済原論として)
特別区:10問/40問(経済学全体として)
つまり、専門試験全体の約20〜25%を占める重要科目ということです。
ミクロ経済学を捨て科目にしていいの?
結論から言えば、ミクロ経済学を完全に捨て科目にするのはおすすめできません。
理由は以下の3つです。
1. 配点が高い:上記の通り、専門試験の2割以上を占める重要科目です。
2. 得点源になりうる:計算問題が多いので、対策次第で確実に得点できます。
3. 他の科目との関連性:財政学や経済事情など、他の経済系科目の基礎にもなります。
ただし、全ての分野を完璧に対策する必要はありません。後述する頻出分野を中心に効率的に勉強することで、十分な得点を狙えます。
ミクロ経済学の出題範囲と頻出分野
次に、ミクロ経済学の主な出題範囲と、特に頻出の分野を見ていきましょう。
ミクロ経済学の主な出題範囲
ミクロ経済学の出題範囲は、大きく分けて以下の6つに分類できます。
1. 消費者理論
2. 生産者理論(完全競争)
3. 生産者理論(不完全競争)
4. 市場理論
5. パレート最適と市場の失敗
6. ミクロ貿易論
ミクロ経済学の頻出分野
上記の出題範囲の中でも、特に頻出の分野は以下の通りです。
消費者理論
– 無差別曲線と予算制約線
– 効用最大化と需要関数
– 価格変化の効果(代替効果と所得効果)
– 需要の価格弾力性
生産者理論(完全競争)
– 生産関数と費用関数
– 利潤最大化
– 損益分岐点と操業停止点
生産者理論(不完全競争)
– 独占市場
– 寡占市場
– ゲーム理論の基礎
市場理論
– 需要と供給
– 市場均衡と経済余剰
– 価格規制の効果
パレート最適と市場の失敗
– パレート最適の概念
– 外部性
– 公共財
これらの分野は、ほぼ毎年のように出題されるので、重点的に対策する必要があります。
特に、消費者理論と生産者理論(完全競争)は、ミクロ経済学の基礎となる部分なので、しっかりと理解しておきましょう。
ミクロ経済学の勉強法【効率的な対策5ステップ】
それでは、ミクロ経済学を効率的に攻略するための勉強法を、5つのステップに分けて解説していきます。
STEP1:基本概念をしっかり理解する
まずは、ミクロ経済学の基本的な概念や用語をしっかりと理解することから始めましょう。
ポイントは以下の通りです。
– スーパー過去問ゼミを使って、基本的な概念を押さえる
– 重要な用語の定義を自分の言葉で説明できるようにする
– グラフや図表の意味を理解する
この段階では、細かい計算や応用問題にこだわりすぎず、全体の流れをつかむことを意識しましょう。
STEP2:公式や理論を整理する
基本概念を理解したら、次は重要な公式や理論を整理します。
ポイントは以下の通りです。
– スーパー過去問ゼミから頻出の公式をノートにまとめる
– 公式の意味や使い方を理解する
– 理論ごとのポイントを箇条書きでまとめる
単に公式を暗記するだけでなく、その意味や使い方を理解することが大切です。
STEP3:過去問を解いて演習する
理論や公式を理解したら、実際に過去問を解いて演習しましょう。
ポイントは以下の通りです。
– スーパー過去問ゼミから基本的な問題に取り組む
– 解説をしっかり読み、解法のプロセスを理解する
– 間違えた問題は必ずチェックし、なぜ間違えたのかを分析する
この段階で、自分の弱点や苦手な分野が見えてくるはずです。
STEP4:計算問題に慣れる
ミクロ経済学では、計算問題も頻出します。苦手な人も多いですが、慣れれば確実に得点できる分野です。
ポイントは以下の通りです。
– 基本的な計算問題から始める
– 解法のパターンを覚える
計算問題は、解法のパターンさえ掴めば比較的簡単に解けるようになります。焦らず、コツコツと練習を積み重ねましょう。
STEP5:応用問題・難問にチャレンジする
基本問題が解けるようになったら、最後は応用問題や難問にチャレンジします。
ポイントは以下の通りです。
– 複数の概念や理論を組み合わせた問題に取り組む
– 時間を計って解く練習をする
– 模擬試験などで本番を想定した演習をする
この段階で、より実践的な力が身につきます。
以上の5ステップを意識して勉強を進めれば、効率的にミクロ経済学の対策ができるはずです。
ミクロ経済学のおすすめ参考書・問題集
ミクロ経済学の勉強には、適切な参考書や問題集を選ぶことも重要です。ここでは、僕が実際に使って効果的だった教材を紹介します。
おすすめの参考書・問題集
『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ ミクロ経済学』
これが僕のおすすめナンバーワンです。豊富な過去問と丁寧な解説が魅力で、重要度も明記されているので、効率的に学習できます。レジュメも充実しているので、これ1冊でミクロ経済学の対策がほぼ完結します。
独学でミクロ経済学を攻略するなら、このスーパー過去問ゼミを中心に勉強を進めるのが最も効果的だと僕は思います。
ただし、ミクロ経済学は難しい科目なので、独学だけでは理解が難しい部分も出てくるかもしれません。そんなときは、通信講座の利用をおすすめします。
通信講座のメリット
– 専門家による丁寧な解説が聞ける
– 質問ができるので疑問点をすぐに解決できる
– 隙間時間を活用して効率的に勉強できる
– 予備校に通うよりも安く済む
特にミクロ経済学のような難しい科目は、通信講座を活用することで理解度が格段に上がります。
僕が受験生だった頃は予備校に通いましたが、今はコロナ禍を経て通信講座も充実してきているので、今から講座を受講するなら通信一択ですね。
ミクロ経済学の計算問題対策
ミクロ経済学の計算問題は、多くの受験生が苦手とする部分ですが、実は対策次第で確実に得点できる分野でもあります。ここでは、計算問題を攻略するためのポイントを紹介します。
1. 基本的な公式を確実に押さえる
まずは、頻出の公式をしっかりと理解し、暗記することが大切です。特に以下の公式は必須です。
– 需要の価格弾力性
– 生産関数(コブ・ダグラス型など)
– 費用関数(総費用、平均費用、限界費用)
– 利潤最大化条件(MR=MC)
これらの公式は、スーパー過去問ゼミのレジュメにもしっかりとまとめられているので、何度も読み返して確実に覚えましょう。
2. 計算のパターンを把握する
ミクロ経済学の計算問題には、よく出るパターンがあります。例えば以下ですね。
– 需要関数から消費者余剰を求める
– 費用関数から損益分岐点を求める
– 独占企業の利潤最大化価格・数量を求める
これらのパターンを、スーパー過去問ゼミで繰り返し練習することで、解き方が身につきます。
3. グラフと計算を関連づける
ミクロ経済学では、グラフと計算が密接に関連しています。例えば、需要曲線の傾きと需要の価格弾力性の関係などです。グラフを描きながら計算問題を解くことで、より深い理解につながります。
4. 時間配分を意識した演習
計算問題は時間がかかりがちです。スーパー過去問ゼミなどで時間を計って問題を解く練習をし、適切な時間配分ができるようになりましょう。
5. ケアレスミスに注意
計算問題は、ちょっとしたミスで全く違う答えになってしまうことがあります。最後に必ず見直しの時間を設けるようにしましょう。
これらのポイントを意識して練習を重ねれば、ミクロ経済学の計算問題も怖くなくなるはずです。
よくある質問(FAQ)
最後に、ミクロ経済学の勉強に関してよくある質問とその回答をまとめておきます。
Q1. ミクロ経済学は数学が苦手でも大丈夫ですか?
A1. 基本的な四則演算ができれば大丈夫です。難しい数学は使いません。ただし、グラフの読み取りや簡単な方程式を解く程度の能力は必要です。スーパー過去問ゼミの解説を丁寧に読み、繰り返し問題を解くことで、必要な数学的スキルは身につきます。
Q2. ミクロ経済学とマクロ経済学、どちらから勉強すべきですか?
A2. どちらから始めても問題ありません。ただ、個人的にはミクロ経済学から始めることをおすすめします。ミクロ経済学の方が身近な経済現象を扱っているので、イメージがつかみやすいからです。
Q3. ミクロ経済学の勉強にはどのくらいの期間が必要ですか?
A3. 個人差はありますが、1ヶ月程度は見ておくといいでしょう。ただし、これは集中的に勉強した場合の目安です。他の科目と並行して勉強する場合は、もう少し長めに時間を取った方が安心です。
Q4. スーパー過去問ゼミだけでミクロ経済学の対策は十分ですか?
A4. スーパー過去問ゼミは非常に優れた教材ですが、それだけで完璧というわけではありません。特に難しい概念や応用問題については、通信講座などを併用することで、より確実な理解につながります。ただし、時間や予算に制約がある場合は、スーパー過去問ゼミを中心に勉強しても十分な対策になります。
Q5. ミクロ経済学の勉強のモチベーションが上がりません。どうすればいいですか?
A5. ミクロ経済学に限らず、公務員試験の勉強は長期戦なので、「やる気が出ない」「モチベーションが上がらない」という状況に陥るときもあるでしょう。
以下の記事に対処法をまとめているので、参考にしてみてください。
まとめ
ここまで、ミクロ経済学の勉強法について詳しく解説してきました。確かに難しい科目ではありますが、適切な教材(特にスーパー過去問ゼミ)を使い、効率的な勉強法を実践すれば、十分に攻略可能です。
ポイントをまとめます。
1. 基本概念をしっかり理解する
2. スーパー過去問ゼミを中心に、問題演習を繰り返す
3. 計算問題のパターンに慣れる
4. 時間配分を意識しながら演習する
5. グラフと計算を関連づけて理解を深める
これらを意識して勉強を進めれば、必ず力がつくはずです。
ただし、独学だけでは限界を感じる場合もあるでしょう。そんなときは、通信講座の利用を検討してみてください。専門家の解説を聞けるので、理解が一気に深まりますよ。
最後に、ミクロ経済学は公務員試験の中でも重要な科目の一つです。たとえ難しく感じても、諦めずに頑張ってください。きっと努力は報われます。
皆さんの公務員試験合格を心から応援しています。頑張ってください!
追伸
公務員試験に関する疑問や不安があれば、お問い合わせフォームから質問してくださいね。できる限り丁寧にお答えします。
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それでは、またね~!
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