【令和6年度】大阪市の事務行政職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、元公務員のまさちゃんです!

今回は「大阪市の事務行政職採用試験」について、試験日程や出題科目、過去の実施状況などを1記事にまとめました。

・大阪市の事務行政職採用試験の概要が知りたい
・試験内容や日程を詳しく知りたい
・過去の実施結果や倍率が知りたい

こういった疑問が解消できます。

簡単に自己紹介

  • この記事を書いている僕は、29歳のときに公務員試験に合格し、実際に5年間働きました。
  • そのときの経験をもとに記事を書いているので、これから受験する方々の参考になるようなリアルな情報をお伝えできるかと思います。

実際に公務員試験を受験し、内定をもらった経験をもとにこの記事を書いています。公務員試験については熟知している人間が書いた記事なので、内容は信頼していただいて大丈夫です。

それでは早速、内容に入っていきます。

目次

大阪市事務行政職採用試験の概要

大阪市の事務行政職採用試験は、主に以下の3つの区分があります。

  1. 事務行政(22-25)[大学卒程度]
  2. 事務行政(18-21)[高校卒程度]
  3. 事務行政(26-34)[大学卒程度]

各区分で受験資格や試験内容が異なりますので、自分に合った区分を選んで受験しましょう。また、これら以外にも障害者採用などの区分がありますが、この記事では上記3つの区分に焦点を当てて説明していきます。

大阪市の職員として働くためには、まずこの採用試験に合格する必要があります。試験に合格すれば、晴れて大阪市職員としてのスタートを切ることができます。

試験日程

令和6年度の大阪市事務行政職採用試験の日程は以下の通りです。

事務行政(22-25)[大学卒程度]

項目日程
受付期間令和6年4月2日(火)午前9時から令和6年4月22日(月)正午まで
第1次試験日令和6年6月16日(日)
第1次試験合格発表令和6年7月8日(月)
第2次試験令和6年7月26日(金)~8月2日(金)のうち指定する1日
最終合格発表令和6年8月16日(金)

事務行政(18-21)[高校卒程度]

項目日程
受付期間令和6年8月1日(木)午前9時から令和6年8月16日(金)正午まで
第1次試験日令和6年9月29日(日)
第1次試験合格発表令和6年10月18日(金)
第2次試験令和6年11月5日(火)
最終合格発表令和6年11月22日(金)

事務行政(26-34)[大学卒程度]

項目日程
受付期間令和6年9月2日(月)午前9時から令和6年9月10日(火)正午まで
第1次試験日令和6年10月6日(日)
第1次試験合格発表令和6年10月28日(月)
第2次試験令和6年11月16日(土)・17日(日)のうち指定する1日
最終合格発表令和6年12月6日(金)

受験申込はインターネットで行うので、通信環境などの予期せぬ不具合がある可能性を考えると、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。

受験資格(年齢制限など)

続いて気になる受験資格についてです。

事務行政(22-25)[大学卒程度]

次のAまたはBのいずれかに該当する方

A. 平成11年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた方(職歴及び学歴は問いません。)
B. 平成15年4月2日以降に生まれた方で、学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。)を卒業した方(令和7年3月までに卒業する見込みの方を含む。)又はこれと同等の資格があると人事委員会が認める方

事務行政(18-21)[高校卒程度]

平成15年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた方(職歴及び学歴は問いません。)

事務行政(26-34)[大学卒程度]

平成2年4月2日から平成11年4月1日までに生まれた方(職歴及び学歴は問いません。)


年齢制限は区分名そのままですね。わかりやすくて素晴らしいです。

全ての区分で、地方公務員法第16条各号に該当する方は受験できません。具体的には以下の方々が該当します。

  1. 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者
  2. 大阪市において懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
  3. 人事委員会又は公平委員会の委員の職にあって、地方公務員法第60条から第63条までに規定する罪を犯し、刑に処せられた者
  4. 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者

なお、日本国籍を有しない方も受験は可能ですが、採用後の職務に一部制限があります。

詳しくは大阪市のホームページで確認してください。

採用予定数

続いてこちらも気になる採用予定数について。

令和6年度の大阪市事務行政職採用試験の採用予定数は以下の通りです。

  • 事務行政(22-25)[大学卒程度]:220名程度
  • 事務行政(18-21)[高校卒程度]:30名程度
  • 事務行政(26-34)[大学卒程度]:60名程度

事務行政(22-25)で220名程度、事務行政(18-21)で30名程度、事務行政(26-34)で60名程度と、かなり大規模な採用を予定しています。特に事務行政(22-25)は多くの採用を予定していますね。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

大阪市事務行政職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

事務行政(22-25)[大学卒程度]

試験段階試験科目試験時間問題形式
第1次試験適性試験(SPI3)約1時間10分ペーパーテスティング方式
第1次試験筆記試験1時間30分「論文(行政)」、「論文(デジタル)」又は「択一式(法律)」の選択制
第2次試験口述試験個別面接

事務行政(18-21)[高校卒程度]

試験段階試験科目試験時間問題形式
第1次試験教養試験2時間10分択一式(45問中40問選択解答)
第1次試験作文1時間記述式
第2次試験口述試験個別面接

事務行政(26-34)[大学卒程度]

試験段階試験科目試験時間問題形式
第1次試験適性試験(SPI3)約1時間10分ペーパーテスティング方式
第1次試験企画論文1時間「行政」又は「デジタル」の選択制
第2次試験口述試験個別面接

それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

適性試験(SPI3)

SPI3は、事務行政(22-25)と事務行政(26-34)の第1次試験で実施されます。言語的理解力、数的処理能力及び論理的思考力などを問う試験です。民間企業の採用試験でもよく使われる試験ですね。

教養試験

教養試験は、事務行政(18-21)の第1次試験で実施されます。文章理解・判断推理・資料解釈などの知能分野と、人文・社会・自然科学の知識分野について出題されます。

知能分野は25問出題で全問必須解答、知識分野は20問出題で15問の選択解答となっています。

筆記試験・企画論文

事務行政(22-25)の筆記試験は、「論文(行政)」、「論文(デジタル)」又は「択一式(法律)」の中から1つを選択して解答します。事務行政(26-34)の企画論文は、「行政」又は「デジタル」の中から1つを選択して解答します。

論文は、いずれも論理的思考力や企画力、発想力を問う内容となっています。

事務行政(22-25)で出題される「択一式(法律)」の出題内容は以下の通りです。

憲法、民法、行政法、刑法、政治学・行政学、社会事情について 30問中25問選択解答

こちらは一般的な専門試験の対策をしておけば問題ないでしょう。とはいえ経済系科目は出題されないので、勉強の負担はかなり軽減できますね。

作文

事務行政(18-21)では作文試験があります。一般的な課題に対する理解力、文章構成力及び表現力等を問う内容です。

口述試験(個別面接)

全ての区分で実施される口述試験は、個別面接が基本です。コミュニケーション能力、協調性、主体性、行動力、積極性などが評価されます。

「なぜ大阪市なのか」「大阪市の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

面接カード

第1次試験合格者は面接カードの提出が求められます。面接カードには、志望動機などを記入します。面接の重要な資料となるので、しっかりと準備しておきましょう。

配点

大阪市事務行政職採用試験の詳細な配点は公表されていません。ですが試験の合格者決定方法については以下のように説明されています。

  • 試験方法により合格基準を定めているものがあり、それらで一定の基準に満たない場合は、他にかかわらず不合格とします。

いわゆる足切りがあるということですね。どの試験に対しても最低限の対策はしておくべきでしょう。

また、最終合格者の決定方法については以下の通りです。

  • 事務行政(22-25):第1次試験及び第2次試験の結果を総合的に判定して決定
  • 事務行政(18-21):第2次試験の結果を総合的に判定して決定
  • 事務行政(26-34):第1次試験及び第2次試験の結果を総合的に判定して決定

公務員試験は人物試験重視の傾向が強まってきています。大阪市も同様の傾向であると予想できます。万全の状態で面接に臨めるよう、しっかり対策をしておきましょう。

とはいえ筆記試験の対策をおろそかにすると、そこで足切りに引っかかってしまう可能性もあります。

バランスよく準備を進める意識も持っておいてください。

過去の実施結果(倍率など)

令和5年度から令和3年度までの試験実施結果を以下にまとめました。

事務行政(22-25)[大学卒程度]

年度採用予定者数申込者数第1次試験受験者数第1次試験合格者数第2次試験受験者数最終合格者数倍率
令和5年度180名程度221611293873522604.3倍
令和4年度245名程度215711795424973613.3倍
令和3年度245名程度192411954203853024.0倍

事務行政(18-21)[高校卒程度]

年度採用予定者数申込者数第1次試験受験者数第1次試験合格者数第2次試験受験者数最終合格者数倍率
令和5年度30名程度2631786058424.2倍
令和4年度35名程度2431826866533.4倍
令和3年度40名程度2911998580633.2倍

事務行政(26-34)[大学卒程度]

年度採用予定者数申込者数第1次試験受験者数第1次試験合格者数第2次試験受験者数最終合格者数倍率
令和5年度70名程度928643131124837.7倍
令和4年度70名程度906586126120837.1倍
令和3年度70名程度10717001591541007.0倍

事務行政(22-25)と事務行政(18-21)の倍率は3〜4倍台で推移しており、公務員試験としては平均的な倍率と言えます。一方で、事務行政(26-34)は7倍前後と比較的高い倍率になっています。社会人経験者を対象としているため、競争が激しくなっているようです。

全体的に見ると、他の政令指定都市と比べても、決して高い倍率ではありません。しっかりと準備をすれば十分に合格の可能性があると言えるでしょう。

初任給と待遇

大阪市職員の初任給は以下の通りです。

  • 事務行政(22-25)[大学卒程度]:約222,488円
  • 事務行政(18-21)[高校卒程度]:約188,732円
  • 事務行政(26-34)[大学卒程度]:約222,488円

これらの金額は、令和6年4月1日現在の給料月額に地域手当(給料月額の16パーセント)を加えた額です。採用時には変更されることがあります。

なお、職歴などがある方については、その経歴に応じて加算されることがあります。例えば、事務行政(26-34)の場合、以下のような加算が考えられます。

  • 職務経歴4年:242,208円
  • 職務経歴8年:260,304円
  • 職務経歴12年:270,396円
  • 大学院修士課程修了:228,752円

また、手当には、通勤手当、超過勤務手当、期末・勤勉手当、住居手当、扶養手当などがあります。

勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。年次有給休暇は年間20日付与されます。

その他、育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 大阪市の採用試験は難しいですか?

A1. 倍率が3〜4倍台(事務行政(26-34)は7倍前後)と比較的低いため、他の政令指定都市と比べると受かりやすい試験だと言えます。ただし、試験内容自体は公務員試験としての一定の難易度がありますので、しっかりとした対策は必要です。

Q2. 大学卒業程度、高校卒業程度、26-34のどれを受験すべきでしょうか?

A2. 自分の学歴や年齢に応じて選択しましょう。大学卒業(見込み含む)の22〜25歳の方は事務行政(22-25)、高校卒業(見込み含む)の18〜21歳の方は事務行政(18-21)、26〜34歳の方は事務行政(26-34)が対象となります。

Q3. 大阪市出身でなくても受験できますか?

A3. はい、受験できます。大阪市職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ大阪市を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、大阪市に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか?

A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に事務行政(22-25)を受験する場合は、SPI3と筆記試験の対策が必要なため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。事務行政(26-34)の場合は、職務経験を整理し、自己アピールを準備する時間が必要です。事務行政(18-21)の場合も、教養試験の対策に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

Q5. 採用後のキャリアパスはどのようになっていますか?

A5. 大阪市職員として採用された後は、様々な部署での勤務を経験しながらキャリアを積んでいきます。区役所、市長部局、各行政委員会事務局など、幅広い分野で業務を担当することになります。また、能力や実績に応じて昇進のチャンスがあり、将来的には管理職を目指すこともできます。

Q6. 日本国籍を持っていない場合、受験や採用に制限はありますか?

A6. 日本国籍を有しない方も受験は可能ですが、採用後の職務に一部制限があります。公権力の行使に該当する業務や、公の意思の形成への参画に携わる職には就くことができません。ただし、それ以外の多くの職務については従事可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。大阪市の事務行政職採用試験について、事務行政(22-25)、事務行政(18-21)、事務行政(26-34)の3区分それぞれの詳細を解説してきました。

大阪市の試験は、他の政令指定都市と比べて比較的受かりやすい試験だと言えます。しかし、だからといって油断は禁物です。しっかりとした対策を行い、万全の態勢で試験に臨みましょう。

大阪市は、日本第2の都市として多様な課題に直面しています。人口減少、高齢化、都市インフラの更新、経済の活性化など、取り組むべき課題は山積みです。そんな中、大阪市の発展に貢献できる大阪市職員は、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。

自分に合った区分を選び、目標に向かって頑張ってください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの合格を心よりお祈りしております。

追伸

この記事が役に立ったと思った方は、SNSなどでシェアしていただけると嬉しいです。一人でも多くの方に、公務員試験のリアルな情報が届きますように!

また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次