マンション管理士試験には、全50問のうち特定の5問が免除される「5問免除」の制度があります。この記事では、免除される範囲と条件、免除を受けるメリット、申請の流れを解説します。
5問免除とは?免除されるのは「マンション管理適正化法」
5問免除とは、マンション管理士試験全50問のうち「マンション管理適正化法」の5問が免除される制度です。免除を受けた受験者は45問を解答し、合格基準点も通常の受験者より5点下がります。
免除を受けられる条件は、以下のいずれかを満たすことです。
- 管理業務主任者試験に合格し、申込時に受験整理票へ合格証書の合格番号を記入した人
- 平成14年4月までに行われた移行講習の課程を修了し、申込時に受験整理票へ修了番号を記入した人
移行講習はすでに終了しているため、これから5問免除を目指す場合は、管理業務主任者試験に合格するのが実質的に唯一のルートです。
5問免除を受ける3つのメリット
勉強範囲を絞れる
マンション管理適正化法の対策が不要になる分、他の科目の勉強に集中できます。この範囲は毎年似通った内容が出題されるため、免除を受けない受験者にとっては落とせない得点源です。1点を争う試験で、その5問が確実に手に入るのは大きなアドバンテージといえます。
合格に必要な得点率が下がる
5問免除者の合格基準点は、通常の受験者より5点低く設定されます。直近の得点率を比較すると以下のとおりです。
| 年度 | 通常の受験者 | 5問免除者 | ||
| 合格基準点(50問中) | 得点率 | 合格基準点(45問中) | 得点率 | |
| 2025年 | 42点 | 84.0% | 37点 | 74.0% |
| 2024年 | 37点 | 74.0% | 32点 | 71.1% |
| 2023年 | 36点 | 72.0% | 31点 | 68.9% |
いずれの年度も、5問免除者の方が低い得点率で合格できています。免除者とそれ以外の合格率を比較した公的なデータはありませんが、この得点率の差からも、免除を受けた方が有利と考えられます。
1問あたりの解答時間が少し増える
5問免除者の試験時間は通常より10分短い110分ですが、解答数が45問に減るため、1問あたりにかけられる時間はわずかに長くなります。差は1問あたり約2.4秒と小さいものの、30問分では72秒になり、見直しに回せる時間として侮れません。
5問免除の申請の流れ
5問免除は条件を満たしていれば自動で適用されるものではなく、マンション管理士試験の受験申込時に申請が必要です。管理業務主任者試験の合格から申請までの流れは以下のとおりです。
- 管理業務主任者試験に申し込み、受験・合格する
- 交付された合格証書を保管しておく(申請に合格番号が必要)
- マンション管理士試験の受験申込書「試験一部免除の有無」欄の「有」にチェックする
- 受験整理票の所定欄に合格番号を記入する
合格番号を忘れてしまった場合は、マンション管理業協会のホームページから照会書を印刷し、FAXで照会できます。確認には数日かかる場合があるため、早めに手続きしましょう。
管理業務主任者試験はマンション管理士試験と出題範囲が重複しているため、その勉強はマンション管理士試験の対策にもなります。管理業務主任者の資格をすでに持っている方は、忘れずに申請して活用しましょう。
まとめ
📝 マンション管理士の5問免除まとめ
・マンション管理適正化法の5問が免除され、45問を110分で解答
・条件は実質的に管理業務主任者試験の合格
・合格に必要な得点率が下がり、有利に受験できる
・受験申込時の申請が必須。合格番号を忘れずに用意
5問免除は、条件を満たしているなら使わない手はない制度です。管理業務主任者試験の日程はこちらの記事で解説しています。
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