土地家屋調査士試験の受験生の大多数は、「午前の部」の免除を受けて午後の部だけを受験しています。この記事では、免除の仕組みと、免除を受けるために測量士補試験がおすすめの理由を解説します。
午前の部とは?免除されるとどうなる?
筆記試験の午前の部は、平面測量と作図に関する試験です。試験時間は2時間で、択一10問と図面作成1問が出題されます。特定の資格を持っていると午前の部は免除され、実質的に午後の部(択一20問・書式2問)のみの受験になります。
免除を受けるのがセオリーである理由
令和7年度の午前の部の受験者は、全受験者4,824人のうちわずか56人。免除を受けるのが圧倒的多数派です。理由は2つあります。
- 午前の部は対策が難しい:択一のレベルが高く図面作成もあるうえ、対応するテキストや問題集がほとんどなく、勉強する環境が整っていない
- 体力・精神面で不利:多くの受験生が万全の状態で午後の部に臨む中、午前から2時間集中した後に本番を迎えることになる
免除される資格は4つ。おすすめは測量士補
午前の部が免除されるのは、測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士のいずれかの資格を持つ人です。この中で新たに取得するなら測量士補の一択です。
| 資格 | 平均合格率 |
| 測量士補 | 21〜47% |
| 二級建築士 | 22〜26% |
| 一級建築士 | 8〜11% |
| 測量士 | 5〜15% |
測量士補は4資格の中で最も合格率が高く、受験資格もありません。さらに試験内容が土地家屋調査士と近く、測量の知識は調査士の実務でも重要なため、勉強した内容がそのまま活きます。
測量士補試験は5月、土地家屋調査士試験は10月に実施されるため、同じ年に両方の合格を狙う「ダブル合格」も可能です。
免除を受けるための手続き
免除を受けるには、受験申請時に資格の証明書類(原本とコピー1枚)を受験申請書に添付します。主な証明書類は、測量士・測量士補なら試験合格証書・登録通知書・登録証書のいずれか、一級・二級建築士なら試験合格証書や免許証明書です(令和2年3月1日以降の建築士試験合格者は資格証明書も必須)。
申請は法務局・地方法務局への持参か郵送で行います。持参なら不備をその場で修正できるため、時間がない場合は持参がおすすめです。郵送の場合は、証明書類の原本を返してもらうための返信用封筒(書留料金分の切手貼付)を同封します。
まとめ
📝 土地家屋調査士の免除まとめ
・午前の部は受験者56人(令和7年度)。免除が圧倒的多数派
・免除される資格は測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士
・新たに取るなら測量士補。合格率が高く学習内容も活きる
・5月の測量士補→10月の調査士でダブル合格も狙える
午前の部を自力で受けるメリットはほぼありません。土地家屋調査士を目指すなら、まず測量士補試験の合格から計画を立てましょう。
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